姫さまは、名付けたい①
気が付くと、ワタクシは、ふかふかの布団にくるまれておりました。
「あら、気付いたのね」
姫さまの声が致します。
姫さま、ワタクシは、悪い夢でも見ていたのでしょうか。
姫さまが自ら地へと降りていき、お供のワタクシはヒト型となり。
姫さまより
寝かせられた布団の心地よさ。
見慣れぬ天井。
聞こえてくる葉擦れの音。
そして、
これは、
あ、
ここは、右足を蹴って、軽く跳んで。
はっ。
曲を聞いただけで振りが分かるほどとは。
ワタクシ、毒されてしまったのでしょうか。
「あなた、かわいいわね」
姫さまは、にこやかに、ワタクシの姿を確認されます。
「あなたは、
ですから、姫さま。お願いですから、結論だけを唐突に述べられるのは。
ワタクシ、少し戸惑いますよ。
「わたくしは、
ですから、姫さま、説明を。
「
ああ、なるほど。
「地で生活していくのに、必要でしょう」
たしかに。
そうですね。
「あなたは、
姫さまの親族という扱いなのですね。承知しました。
「さぁ、行くわよ」
ですから、どこに。
ちょっと、姫さま、待ってください。
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