姫さまは、出かけたい②

 申し遅れました。

 ワタクシ、姫さまにおつかえしております、姫さまの忠実な 「うさぎ」にございます。

 うさぎですから、もちろん 月に住んでいるのでございますよ。

 

 月とは?

 ええ、地に住む者が 地から見上げる あの月でございますよ。

 

 姫さまも、もちろん月に住まわれております。姫さまですから。

 

 はて。

 ワタクシ、何か おかしなことを申しましたでしょうか。


 月にはウサギが住んでいて。

 月には、姫さまがいらしゃって、と。


 地の者ならば、伝承として語り継いでいることでしょう。

 

 それはお伽話ですって?

 そうですね。


 でしたら、このことはご内密に。


 月にはうさぎが住んでいて。

 月から姫さまがお忍びで地に行かれただなんて。

 

 誰にも話してはいけませんよ。


 もしも、姫さまに会ったとしても。姫さまが月からの来訪者であることは、どうか どうかご内密に願いますよ。


 ああ!

 時間がありません。

 

 うかうかしていたら、姫さまの痕跡が追えなくなります。

 姫さまがどちらに向かわれたのか、

 ワタクシは見届けなければなりません。


 さあ、参りましょうか。

 

 いざ、未知の世界へ。











※ ※ ※ ※ ※ 

カクヨムでは、12月26日から「積読消化キャンペーン」が実施されています。

フォローしている作品を、10エピソード以上読んだ方にアマギフが当たるそうです!

良かったらこの機会に、本作品のフォローをお願いします!https://kakuyomu.jp/works/16818093091005545316

キャンペーンの詳細はこちら:https://kakuyomu.jp/info/entry/tsundokucampaign

※ ※ ※ ※ ※ ※

↑このような定型文をエピソード内に載せましょうキャンペーンもやっているそうですよ。https://kakuyomu.jp/special/entry/tsundokucollab

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る