超科学のエリミネーター

涼梨結英

プロローグ

今日も世界のどこかで、人類の科学力は進歩をし続けている。


21世紀の終焉、人類の科学力は超えてはいけない境界線を超えてしまったのかもしれない。


それはもはや科学ではない力なのかもしれない。


物体に触れずに、それを浮遊させることも、人一人でビルさえ容易に壊すことができてしまう。


これは今まで世界の根本にあった、力のバランスを崩してしまった。


科学の進化によって魔法や超能力と言われる物が現実となった現在。


それらを扱えるものは超科学者と呼ばれる。


魔法や超能力、こう呼ぶものもいる。まあ呼び方なんてのはどうでもいいだろう。


徐々に世界全体が超科学者に肩入れを始めた現代、それらに対して肯定とは真逆の感情を抱いているものは決して少なくない。


毎週テロが起きることも、国によっては珍しい事ではない。


日本でも国家を標的にしたテロの脅威は昼夜を問わずに降りそそしでいる。


それらから国家を守るめに組織されたのがフォートと呼ばれる国家非公認の組織。


ここに属する浅野一輝は高校への入学のためにアメリカでの用事を早めに切り上げ帰路についていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る