続・略奪
まだまだ気になる点は尽きないが、あのとき見たライオンの謎には見当がついた。
しかし、それはそれで不思議なことだ。
先ほどの推測通りなら、というより政府の言う【正体不明の現象】が、実際の出来事だとしたら、ダンジョン登場以前もしくは直後からファンタジーな力を持っており、使っていた輩がいるということだ。
まあ、考えても仕方がない、まだいろいろと情報が足りない。
今はあのダンジョンを攻略する準備を整えよう。
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現在時刻は午後六時です。
八月の初旬、まだ日も落ちていないが、この通りの人通りならまず見つからない。
ということで、只今ダンジョン二階層の下に続く階段の前です。
今回は準備する時間があったので、使えそうなものを色々と持ってきた。
まず一つ目は、懐中電灯
いくら松明があるからと言ってダンジョン内、特に二階層からは物影があって暗い。懐中電灯があれば今までよく見えなかった隅まで探索できるだろう。
二つ目は、水と食料
ダンジョン内でも気を付ければ休憩する余裕があることが前回でわかった。なので今回は必要に応じて水と軽食を摂ることにした。
三つ目は、容量の大きいリュック
前回は帰る時には、鞄がパンパンになり、いたるところにアイテムを詰め込んだ。
この反省を生かして、家にあったクソでかいリュックを持ってきました。
流石に背負いながらの戦闘は無理なので、アイテムを詰め込んで、大きく移動する時に運ぶ。
四つ目は、折り畳み式のキャリーカート
容量は通常のキャリーカートよりは少ないが、重いものを運ぶ時には便利だろう。これもリュック同様、戦闘中は置いておくことになる。
五つ目は、目隠し用の布
前回、弓をむき出しのまま持って帰ってかなり目立った。そこで、周囲の目から武器やアイテムを覆い隠す用の布を用意した。
かなり用意周到だ(自画自賛)
これに加えて前回拾った剣を持ってきました。
脱・矢筒戦法のために、今回からはこの剣を練習も含めて使っていきたいと思います。
今のスケルトンのみが登場するこのダンジョンなら、前回から活躍している矢筒殴り戦法でもいいかもしれない。
しかし、今後のことを考えるとまともな武器を練習した方が良いだろう。
ちなみに弓はスケルトン相手に相性が悪そうなので、選択肢から除外されました。(矢は大量に手に入るんだけどな)
と、いうわけで早速三階層に降りていきます。
階段を下った先の三層目、そこの様子は
・・・二層目とほぼ同じカタコンベでした。
棺の位置や通路の構造などに若干の違いはあるものの、
探索においては二層目と大きく変わることがなさそうで、少しほっとした。
周囲に敵は見えないので、早速棺の中身や周囲の木箱を漁っていく!!
昨日略奪に勤しむ中で、どうやら周囲の木箱の中にもアイテムが入っていることが分かった。
棺の中とは違い、何も入っていないことの方が多いが、せっかくなのでこれも漁っていくことにした。
しばらく略奪行為に夢中になっていると、通路に敵の姿を見つけた。
どうやら敵の様子は二層目とは少し異なるようだ。
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