スタートダッシュ


どうも約一時間半ぶりの私です。

いま私は工事現場にいます。


正確には、例の【門】の目の前にいます。

そして今からダンジョンに入ります!



********



ベッドで横になり色々と考えていた。

今の現状、ダンジョンでの判断、明日からのこと。


色々考えたが一つ見落としていた


現代ファンタジーの幕開けは、明日じゃない。

現代ファンタジーはもう既に始まっている。


明日になれば多くの人が【門】を見つけるだろう。確かにそうなれば、多くの情報が手に入るようになるし、すぐに潜るよりも安全だろう。


ではファーストペンギンは他に任せるべきか?

答えはノーだ。


今の段階でダンジョンを知っているというアドバンテージ。

この世界が現代ファンタジーになったことを知っているというアドバンテージ。


スタートダッシュを決めるなら今だ。




新作のMMOやシーズンの切り替わりのあるゲームをやった人なら共感できるのではないだろうか?。スタートダッシュいわゆる『スタダ』を決めることの重要性を。






それと、「明日になって政府に規制とかされたら面倒だから今のうちにやっちゃえ」という考えもある。




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二度目のダンジョンへの入場。最初のように気を失って倒れるということはない様だ。


まず感じるのは肌寒さ。防御力も考えて長袖のジャージを着てきて良かった。(わざわざ冬服を引っ張り出した。)


そして武器として持ってきたのはバット。包丁ではリーチが短いし、スケルトン相手なら打撃が有効だろうという偏見からだ。


防具的なものは無い、動きにくくなるのが嫌だし、そもそもそんな物普通の家にはない。


覚悟を決めて通路を進んでいく。

前回の経験から手鏡を持ってきた。曲がり角を覗くならスマホよりもこちらの方が良いだろう。



忍び足で極力音を出さずに正面のT字路まで進んだ。

角から顔を出さずに手鏡で確認する。


どうやら前回とほぼ同じ位置に弓を持ったスケルトンがいる。

最高だ。




前回は弓という武器を持っているスケルトンに怖じ気付いたが、今回はこちらも武器持ちだ。

それに矢を放つには、一度弓を引かなければならない。この距離ならばその前に近づける。


作戦はこうだ

①スケルトンが弓を引く前に接近

②頭蓋骨めがけてフルスイング


これでも小・中学校で野球をやっていた。スイングには自信がある。


残念ながらスケルトンはこちらを向いている。よーいドンで勝負だ。


息を整え、最悪の場合すぐに【門】に逃げ帰れるようにして、


戦闘スタート!!




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