第2話

さして面白くないのに、そしてそれを自覚しているのに僕は常にふざけていた。茶化してボケて誤魔化して、普通に会話しようとしなかった。多分僕は臆病だったのだろう。人とまともに向き合ったら壊れてしまうとでも思って逃げ続けていたのだろう。


…それは決して許されないと知りながら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

すれちがい 西悠歌 @nishiyuuka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ