第4話

 「ここが街、か」


 たくさんの人が行き通っていて、とても賑やかである。


 「えっと、図書館はあそこか」


 人の間を縫って、図書館までたどり着く。絢爛な雰囲気を纏った建物だ。どんなにすごいところなのだろう。入る前からわくわくする。




 「おお」


 壁一面、本で埋め尽くされている。圧巻だ。思わず立ち止まって魅入ってしまう。少し経って、目的を思い出す。魚のことをもっと知らないと。


 「あの、魚のことが詳しく書かれた本ってどこにありますか」


 ああ、それでしたらこちらです。と、本の管理人に案内してもらう。ごゆっくり、と言って元の場所に戻っていった。

 さて、ここで魚についてもっと詳しくなれるな。意気込んで適当に本を取り出して読み進めていく。




 何時間経っただろう。時間も忘れて読みいってしまった。おかげで、大量の知識がついた。とりあえずの用はなくなった。図書館から出る。ついでに見たこの世界の地図も頭の中にインプットされている。


 海でも行こうかな。頭の地図を頼りに人に紛れて、歩いていく。










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