専業作家&兼業作家のスケジュール感

 令和の作家に必要なものは、1に健康2に健康、3、4がスケジュール管理で5に健康である。


 作家になる人っていうのはどこか鬱屈しているというか、心の不調があるほうが芸術的~! とか言われると勘違いされている気がする。っていうか、ほぼ昔の文豪と呼ばれている人たちが自殺してまくっているのはどうだろうかと思うんだよ。


 でもな、最近の文豪は自殺してないんですよ。長生きしてるし、兼業で頑張っている人が多い。実は、心の健康が保たれている人が多いんじゃないかって気がする。まぁそういう人は金がある方が多いけどもさ。若干兼業作家している人の心の健康が心配だ。忙しすぎない? 好きで働いているからって、いつ心の病気(燃え尽き症候群)になるかわからないからね。


 もちろん、セラピー的な意味で、ものを書く人もいると思う。書いていることが癒しっていうか。書いているほうが落ち着くっていうか。私も若干そういうところがある。それはそれでいいんだけど、『健康的に書いてますか?』(意訳:寝てますか?)。


 私は売れない作家だが、朝大体3:00起きで何か執筆している。というか、ぶっちゃけライターとして働いていたときのスケジュールと比べたほうが早いな。


【今のスケジュール(売れていない専業作家)】


2:00-4:00起床

6:00-7:00頃まで 何かしら執筆活動とか色々

7:00 朝食作り、朝食

9:00頃まで 二度寝

10:00 外出(お菓子を買いに行ったり、郵便局に手紙を出しに行ったりなど、つまり散歩)

12:00 帰宅、昼食作り、昼食、以降やることがなくて腹筋したり読書したり

15:00 おやつ、以降やることがないため、ボーッとしている

17:00 夕食作り(母が作ることもある)

18:00 夕飯、洗い物

19:00 瞑想

20:00 お風呂

21:30 就寝

(19:00-22:00の間には寝る)


【ライター時のスケジュール(既婚兼業主婦※年収手取り210万)】


4:00起床、そのままパソコンに向かう

6:00元夫起床、元夫のお昼用のおにぎりを握る、元夫の資料の印刷など

7:00頃 送り出し、朝食

7:30-10:30仕事(仕事がないときは徹底的に仕事探し)

10:30-11:00仮眠

13:00頃まで 仕事

(13:00過ぎ 昼食、抜くこともあった)

16:30まで仕事、夕飯の買い出し、DVDレンタルなど

-18:00まで仕事、夕食作り

元夫が帰るまで仕事、夕飯がキャンセルになったときはDVDと酒or趣味の小説

20:00頃 早くて元夫帰宅、夕食 元夫が帰ってこない場合、帰ってくるまでDVDor趣味の小説

22:00元夫就寝、仕事

25:00‐27:00就寝


メールチェック、随時(夜中でも)尚納期には3日くらい前倒しで送る。

 (このライターという仕事は、シナリオライター&コピーライターの仕事です)


これを比べて、どちらがいいですか?

どちらが健康的だと思いますか?

どちらが精神衛生上平和な日常だと思いますか?


 夜勤はしたことがないからそういう方の生活リズムはわからないんだけど、もし今専業作家で昼夜逆転になっている人がいたら、その生活習慣をまず直したほうがいいよ。


 いいか? 出版社が開いているのは、朝昼夕だ。締切はこの出版社の方々が稼働しているときに来るものなんです。夜中待たせてはいけません。っていうか、締切を守らない作家は商業作家じゃないと言ってもいい。趣味だ。


 そこで、なんで昼夜逆転になるか、原因を考えてみよう。


 単純に、夜のほうが静かだから……かもしれないな。あと、アニメとかやってるのは深夜。仕事のせいで時間が取れるのも深夜。それと、スマホとパソコンのいじりすぎで、ブルーライト浴びすぎによる不眠。


 睡眠不足は完全に心の健康を害します。さらに、昼間にお日様に当たらないと死にます。適度に運動もしないと、健康を損ねます。健康損ねたら病院代かかって余計に出費がかさむだろ。


 心が不健康なほうがいいものを書ける? んなわけねぇよ、バァカ。まともな頭(よく寝てない状態)でプロット書けないやつはプロじゃねぇっつってんだろ。プロット書かないで書く人は、ネットにアップした原稿が意味不明で、伏線とか意味不明になってないといいですね。


 じゃあどうすればいいんだ? って思うだろう。


 一度執筆をやめて、健康で人間的な生活を一週間実践してみることをオススメする。私(専業作家)の一日参照。だってさ、私らまだプロ商業作家じゃないんだよ。無理に書くことはないんだよ。プロを目指すんなら、アスリート並みの自己管理能力が必要。そのために、体と心を鍛えなくてはならない。書けなくてもいい。書けなかったら、まず一週間書かないことを実践してみればいい。その間生活リズムを直すんだ。


 社会人だったらどうかってなるけど、ここでうちの元夫(銀行員・営業)の生活に執筆活動を加えるとどうなるか例を挙げてスケジュールを組んでみよう。


【兼業作家(通勤系)のスケジュール案】


4:00起床

-6:30頃まで 執筆活動(2h30mも時間はできる)

7:00 出社 

20:00 帰宅

22:00まで、夕食と風呂

22:30 就寝


 こういう風に、朝型になることをオススメしてみたい。このとき大事なのは、「無理して書かなくてもいい」という設定をすることだ。


 私たちはまだワナビなんだから、賞に応募してもしなくてもいいんだよ。でも、賞に出すならばコンスタントに書けるようにスケジュール(日程)を組んだほうがいいと思います。


 ともかく、専業作家も兼業作家もワナビも、大事なのは健康です!!

 眠ることです。寝ないと案は出ません。

 そして、時間とは捻出するものです。


 ちなみに、現在の私はインプットをほぼしていません。インプットなしで書けるようになることも重要である。『インプット』を言い訳に、DVD・アニメ・ゲーム漬けになってしまうのは避けたほうがいい。なぜなら、DVDもアニメもゲームも本も『他人の著作物』だからです。見るなとは言わないが、引きずられないようにしなくてはならない。


さらにいうなら、SNSは本当に時間泥棒だからやめたほうがいいよ。


 くえねろうんこ。である。

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