幸せな日々Ⅲ

私は高校に入ってから、スーパーでアルバイトをしている。


やることといえば、商品の前出し・品出し・ポップ(陳列棚にある、商品の値段を提示している紙)作りとか、スーパーに並べられた商品をお客さんが手に取りやすい形にすること。


働き始めるときは、すっごい緊張した。


家族でも学校の先生ではない大人とちゃんと喋れるか不安だった。だから、いろんな応募先を見たけれど、なかなか踏み出せずにいた。


でもそんなとき、高校の友達がたまたま近所に住んでいて、ここのスーパーで働いていることを知った。そこで私は彼女からいろいろと話を聞くことにして、段々と自分の中にあった恐怖感みたいなものがなくなっていって、その職場の人たちが優しそうだと分かって応募をする決断をした。


そうしてドキドキな面接を終えて、その面接を受けてくれた人が「いつ頃から来れそう?明日からでも大丈夫なんだけど。」って言ってきたものだから、私はビックリして全然心の準備が出来ていなかったから、「えーと、じゃあ明後日からではどうですか?」ってすごい戸惑いながら言ったのを今でも覚えている。本当は明日も特に予定もなかったんだけど、そのときは反射的にそう答えてしまった。


それからは友達や同じアルバイトの子から担当の業務について学んで、今ではもう一人でいろいろと熟せるようになった。


ときどきミスをしてしまっていて、それに気づいた社員さんが優しく注意してくれる。同じミスは今後ないよう注意しておこうと心に誓った。


体力が必要な場面もあるけれど、充実感があって楽しい。


お客さんから質問を受けて、ちゃんと応えてあげたときには幸せになれる。


給料は他と比べると低くて地味な仕事と思われるかもしれない。でも、私はこの仕事が自分に合っていると感じているし、周りの人たちもみんな私のような初心者に丁寧に教えてくれる。


私はこの職場が大好き。

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