終わりの追想

NiceWell

第1話

遠い声に

寂しさを思い出す

いつかの思い出が

心となるなら


まだ生きているのだと思う

このいつか消えるであろう

世界のありありが

ただ波風のように静かで


さっとあっけなく

儚く、吹き去ってしまう


だから生きねば

今を強く握りしめて生きねば


そう思う


いつか僕が生きた道が

誰かの思い出となって

心となって


また次の芽吹きを見せるなら


ただ迷わず進もう


それくらいだ

それくらいが

精一杯だ


愛より誠の真実だ


だから生きていいだろうか

この先も生きていいだろうか


無様でも

情けなくても

いいだろうか


この迷いを思い出として残していいだろうか


ただこれが僕だと

言葉に出来ない全ても

僕と呼んでくれていいだろうか


それなら失わない

それなら消えない


僕は一生懸命に

答えをただ一つを探し続けることができる


だから、ありがとう

それだけだ


この未来過去現在に

僕は居た


心はあった


だからもう涙も残していくよ


ありがとう

いつも隣にいてくれて


本当に大丈夫になれてるよ


言葉が言えてるよ


それだけ


それだけで嬉しいんだ


だからここで思い出になって

さよならだ


なんて、なんてね。


ああ、やっぱりこんな僕なんだ。


こんな僕でも良かったのかな。


何か届きましたか、

何か、感じましたか。


なんて、もう顔すら見えないのですが、


ほんとに、ありがとう。

それだけ


それだけです。


強く生きてください


ただ前を向いて迷いながらでもいいので


生きてください。

それが僕の居た世界でした。

ありのままの僕でした。


なんて、やっぱり、ね。


さよなら。


君は強かった。

大丈夫そうだね。

バイバイ

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