田島 セリフ
@taji_mama
セリフ
全てにおいて、改変、人称を自由にしてください。ええ。※がついているものは小説のような文になっています。セリフかどうかは怪しいです。
1 ※私は
後悔から始まる。そんな人生にはあっかんべーしてやれ、とも言い切れない。この、まさに、一言で言い切れない、それこそ人生、とも言い切れない。
2 盗賊
このリンゴか?……あぁ、向こうの親父がやってる店のだ。ああ、うるさい、うるさい。俺は……こうやって生きてきたんだ!お前になにか言われるのは嫌なんだ!とっととどっか行け!
3 筋肉
うおおおお!見たか!オデの筋肉!筋肉に勝てるわけがねぇだろぉ!……ふぅ、だぁいじょうぶだぞぉ!オデが、しっかりと守ってやるからなぁ!
4 時計
時計ってのは…毎回毎度、一時間に一回は時刻が変わる前に、短針を長針が追い越す。……そうだろ?でもな、11時の時だけは、短針に長針は追いつけない。頑張って頑張って、12時ちょうどで、追いつくんだ。……つまり何が言いたいかっていうと、あれだ。限界を超えれば超えるほど、次の限界を超えるのは大変になっていく。最後には、限界が見えなくなるかもしれない。だけど、頑張れば限界は超えられるってことだ……あぁもうなんでもねぇよ…
5 タバコ
タバコやめてよ……ふつーに匂い嫌いだから。……嫌いだって、だいきらい。
だいきらい……
6 ベラルーシ
ねぇおねーさん、ベラルーシって知ってる?ロシアと、ウクライナの間にあるような、そんな国なんだけど。ん?……いやーそれが、意外と巧く行ってるらしいよ。まぁそんな国だからさー、ロシアの人もウクライナの人もその国に居たりするんだって。月を見て綺麗ってふたりとも呟いたらしいよ。……なんで戦うのかなぁ
7 スリッパ
…スリッパの中も冷たいときた。こりゃあダメだ。ああもう、嫌だなぁ。寒いのに三千里先にある暖房のリモコンを押す必要があるわけで、もうなんか、誰か助けてくれないかなぁ、ランプの魔人とか、そこら辺。……あるわけないかぁ、よいしょ…っと
8 コーヒー
おいおま…なんでそんな苦虫を噛み潰したみたいな…(笑いをこらえながら)え?なんて…?…どっちかっていうと、苦豆を噛み潰して、ブッフォ!ちょやかましいわおま、誰がうまいこといえと…どっちかっていうとまずいっておま!あっはっはwww
9 だるま
だるまァ…、目が片目しか入ってねぇようだがって…?あァウチじゃそうしてんだよ、願いが叶えりゃァ、両目入れられるっつゥが、俺等の願いが叶うこたァまずねェ……ま、だからって諦めてるやつァ、誰も居ねぇがよ。
10 粉雪
こなぁ〜〜〜ぁゆきぃぃい〜〜〜いねぇ〜
……え!?粉チーズ降るときって、粉雪歌うんじゃないの……?
11 知りたくなかった
なぁ……、俺さぁ、人殴るのなんて絶対駄目だと思ってたんだよ。殴られるのなんて絶対痛いからさぁ……。あー……人殴るのって楽しいんだな。ハハッ…死ねば?俺なんてゴミだな、ホントにゴミだわ
12 花束
花束……、へ、へぇ~……花束ってこんな感じなんだね、い いや!貰ったことなんて、ホラ!な、ないっしょ!?普通はさぁ、だって……だ、だから!ありがと、じゃん。
13 口は災いの元
口は災いの元だ。……
14 不器用な男
チッ……周囲と合わせろなどと、とんだ無茶を言う……。合唱など、俺がすることでもないだろ……
15 母性のある女
あらあら、こんばんは、〇〇。もしかして、お仕事の帰りかしら~?
まあ! そうだったの~?こんなに遅くまで、大変なのね~……。あんまり頑張って、体を壊しちゃ駄目よ~?〇〇ったら無理してそうで、心配だわ。たまには私や、他のみんなを頼ったって女神さまは罰なんて当てたりしないのよ~。
16 修道院の少年
買い物、遅くまでかかっちゃいましたね。先生に付き合ってもらえて、助かりました。頼まれていたものも買えましたし、後は修道院に戻るだけですね!
司祭様の方が渡してくれたお金、ちょっと少ないかなって思ってましたけど……えへへ、何とか足りましたね。まけてもらえて良かったです。
17 剣客
騎士どもの剣には、貪欲さが足りん。俺は常々そう思っていた。奴らはまず剣で戦う。剣を失って初めて、拳や足を使う。……全く、得物にこだわるなど愚かしいにも程がある。勝つためならば初めから靴を噛んででも勝つ、それが正しい姿だと、俺は思う。お前の剣には、それに近しいものがある。泥臭い、いい剣だ。俺には好ましく映った。ただそれだけだ。
18 将軍の後ろ
……あれは、戦後処理の最中だったか。ある兵士の死体が握り込んでいた首飾りの中に、女の髪束が入っていた。娘か妻か恋人か、はたまた母親のものだったかは……わからないが。だがその瞬間に、俺が敵と見なして躊躇なく斬り捨ててきたそれが……俺たちと同じように生きている人間なのだと、思い知らされた。俺は自分の正義を振りかざして、誰かの家族や仲間を奪っている。割り切ってはいるが、それでも時々、自分の行いの罪深さに足が竦む……。
19 じっとなんかしてられない!
んー…じっとしてるほうが、疲れちゃいません?
あたし、昔から何もしないでいるのがあんまり得意じゃなくって……。そう、例えば、お休みの日の朝にはお掃除しないと落ち着かない、みたいな!
20 女の敵
……浮気?
いやいや、面白いことを言うもんだ。これまでもこれからも、俺には君だけ。その気持ちに、誓って嘘はないんだよ。けど、君がどうしても、俺なんかに
付き合ってられないって言うなら仕方ない。……ああ、そうだ。もし良かったら、お金持ちの男とか、紹介しようか。
21 女の敵
だいたい、振った振られたなんて、よくある話じゃないですか。あの子も、他に女がいたからってあそこまで怒ることないだろうに……。はあ……可愛い女の子のつらそうな顔を見るのは、堪えるなあ。いやいや、本当につらい。これでもかなり落ち込んでるんです。……先輩、こんな恋の痛みを癒すには新しい恋が一番、なんて言いますよね?これからちょっと付き合ってくださいよ。一緒に女の子を口説きに……冗談、冗談ですって!!!
22 女の敵
あ、どーもどーも!いやぁ~参っちまいますねぇ。まさか、雨の中に置き去りとは……。腕の中を濡らすのは女の子専用だと思ってたんですが!ま、いいや。……え?軽薄すぎる?何言ってるんです、先輩。このくらいの遊びが気楽でちょうどいいんですよ。ほら、俺こんなゴミクズでも財閥の息子だから。いずれは、何もしなくなって適当な女とくっつけさせられて、落ち着く予定ですしね。
23 女の敵
大体金持ちってのは…昔から妬まれ、求められるもんです。俺は俺なりに…金の価値を分かってるつもりです。……大嫌いですよ。自由な生き方なんてとっくに諦めた。妬まれるのにも求められるのにも慣れた。俺たちには自由に生きる権利なんてない。なんて思ってたある日、知ったんですよ。そういえば、世の中には、金持ちでも、そんな金とは無縁のように公園でトンボを捕まえるガキがいるらしい。妬ましい、憎らしい、殺してやりたいなぁ……
なぁーんて!そんな闇が垣間見る男、女ウケいいと思いませんー?
24 軍曹
急かすな。焦ることはない、全てはタイミングだ。
……迎撃を開始するぞ、ブラザー部隊、移動。
25 学者
この謎、一見無関係な要素が複雑に絡み合っている。しかし、冷静に一つ一つ紐解いていけば、必ず答えに辿り着くはずだ。過去の文献、そして目の前の状況から導き出される結論は...。 そうか、なるほど。この謎の鍵は、ここにあったのか。
26 夜明け
俺たちは、弱い。弱いから、手を取り合って戦うんだ。群れることでしか戦えない?すまないが、これまで人々は、その力で生きてきたのさ。孤独な強き人、お前を倒して、俺たちは夜明けを拝むぞ。
27 強がりな貴女
……うぅっ……く……ぁああっ……!お(かあ)さぁっ! ……(たす)けっ……!……ぐうぅ……はっ!?誰!?……あら、貴方。お隣の。こんな時間に、どうしたの?声? 何かしらね。私が寝言でも言っていたのかしら。…流石に分かりやすい嘘、ね
28 強がりな貴女
紅茶どうぞ。……まあ、それを問う時点で、聞こえてしまったのでしょう。そうよ。昔から、うなされることがあるの。つまらない悪夢を見るせいね。まったく、腹立たしいわ。どんな夢…って、つまらない夢よ。昔の夢。……私が私じゃないみたいな。そんな夢。
29 強がりな貴女
私の家族は最初5人兄弟だったわ、私が記憶にある頃には、兄は動かない廃人で、姉は泣き喚いてて、妹達は理解できない言葉を話してた。父親が科学者でね、良く私達で実験 してた……。不幸が続いたの。そして、私だけが生き残った……。いつまでも忘れるなと、悪夢が私に言うの。更なる不幸を許すなと。……こんな夜だからかしらね。余計なことをぺらぺらと話してしまったわ。この話は、秘密にして……おやすみなさい。
30 強がりな貴女
ふー……嫌になるわね。仕事は山積みなのに、次から次へと問題が発生して……。はあ……たまには甘いものばかり食べて、一日ごろごろしていたいわ
なあに?今笑った?そんなに私がごろごろするの似合わないかしら。…ふふ、笑いながら似合ってる、なんて言っても言っても説得力ないわ
31強がりな貴女
こたつって凄いのね……、もう動ける気がしないわよ……、幸せ、ね。まあいいわ。それより伝えたいことがあったの。その……。
(咳払い)改まって言おうとすると少し照れ臭いわね。
……ありがとう。
貴方のおかげで、私は私の道を歩める。きっと私一人だったら、心の余裕を失って、冷徹で非情な上司にでもなっていたわ。貴方が私の隣にいてくれるおかげで、私は私でいられる気がするの。
32 強がりな貴女
…私たちはとっくに仕事仲間でしょう?いえ、仲間すら超える関係だと私は思う。
ねえ、
私を「〇〇」と呼んでくれる?
私の……昔の愛称なの。両親や仲の良かった姉妹だけがそう呼んだ。今では呼ぶ人は誰もいなくなってしまったけれど……貴方にだけは、そう呼ばれてもいい。
……いいえ、呼ばれたいの。
なぜって…野暮ね。家族のような存在だからじゃ、ないかしら。
33 貴女
え?今、私のこと…なん……、あ、ああ…良かったっ…!貴方の言葉、喜んで受け取るわ。ええ!…ああ、良かった。本当に……。私は、不安だったの。私が、私だけが想ってるかもしれないと。他の誰を敵に回しても、貴方にだけは味方でいてほしかった。重荷を分かち合ってほしいと願った時、貴方もまた同じく願っていてほしかった。その思いが、こうして叶って……私はとても嬉しい。これからは、二人で。…ねぇ、薬指似合ってるかしら?ふふっ…!笑いながら似合ってる、なんて、やっぱりロマンチックなのね。
34 手っ取り早く
やぁ。……こんにちは、としておこうかな。 シンプルな質問だ。あなたは、誰かな?どんな情報、んー……思い当たる、あなた、の情報をだよ。うん。一応言っておくけど、どうせ情報を吐かされるよ、自白剤とかあるんだし。早く言っといたほうがいいんじゃなーい?時間がもったいないしさぁ〜。
35 トラック
不思議の国を覗き込んでるのか、なんて最初私は思っちゃいましたよ!ええ、その、女子高校生…かな?、その子がトラックの下に頭を突っ込んでて、何やら楽しそう。なんて瞬き二回とほどの間思いながらね、通り過ぎようとしたんですが。その子ね……顎から下が剥がれてたんですよ、あぁ、刑事さんも見たか、すみませんすみません。酔っ払ってるもんで。
36 USJ
マリオのさ、あるじゃん。ジャンプしてはてなブロック叩くやつ。あれもねぇ……30回も叩いてるとね、腕がだるくなってくるんだよね。まぁそれが仕事なんだからしょうがないんだけどさ。点検もまぁ、必要な仕事だよなぁ。あ、生一つ追加で。
37 LINE
え……、ミカたん自殺、えちょ、はぁ、は?え、昨日2限来てたよね、え、だよねだよね……、昨日だってウチ話したんだけど、え見てこれ。……ね、話してるでしょ、LINEだけど。はーーーー、え、え、は?えーーー……、あー……。どこだっけミカたん居るマンション。大学から7分とか言ってたよね。あーーー、あーーー。……昨日話したとき、何もそんなLINEなかったじゃん、ねえ。
38 ※7/15
ふと、学校の帰り道に、ちゃんと前を見ることがあった。前を向くと、傘のベールは自然と後ろにたくし上げられる。そこには、雨の良い、良い季節が訪れていた。点滅している信号機も、ねずみ色の空も、赤い赤い車のランプも……。わたしが、なんの目標も分からなかったのは、セカイのカラフルさに気づいていなかっただけか。
39 桜
桜てよぉ…なんでこんな一生懸命にさくっちゃろかいなぁ……
40 小説
ぶん殴ってくる小説ってあるだろう?あー…説明が良くなかったか。つまりは、正直訳の分からない文章がつらつらと最初になだれ込んでくる小説のことだ。意味わからないだろ?だからぶん殴ってくるって形容したんだが……そんな小説はお嫌いかい?
んまぁ……有名どころで言えば、ドグラ・マグラなんかが極端な例だが……あんなもんを読んでみてくれって言ってるわけじゃない!簡単なものでもいいから5行目まで読んでみるとかいいかもしれないぜ、ああ話が長くなってすまない!そんな本を共同管轄にしてるうちのゼミがあるんだが……おーい、聞いているかぁ?まさか……私の話が5行超えたから聞こえていないのか!?
41 父親
放浪者よ…、止まれ。…よし、フードを取るんだ。…なんだ?取れないのか?…まぁ、そうだろうな。…貴様、私の…いや、ナターシャを覚えているか?あぁそうだ、私の娘だ。貴様は覚えてもないだろうか、あの大戦の後に、篝火に照らされた娘の顔は、いつもより幾分も冷めていたぞ。…貴様が奪ったのだろう、私の娘の温もりを。あぁ知っているとも、貴様は軍人で、それは軍人としての正当な行為だ。…だからこれは、単なる私の復讐というものだ。…許せよ。私は許さぬがな。
42 17歳
「ーーーー」
あなたは、何か言ったよね。電車の音で掻き消されて、最初はなんも聞こえなくて。マフラーに顔をうずくめて、ふてくされるようにしちゃってさ。冷たい風はいつも通りあたしたちの頬を掠めて、けど、恋人繋ぎなんてしちゃってさ、頬なんて2人で真っ赤にして。夕焼けにも負けてない赤の頬と、あなたが吐く白い息が、ほんとに、愛らしかったの。ねぇ、帰りの電車ってこんなに楽しかったっけ。
43 ラジオ
ただいま、って一人暮らしでも言っちゃいません?いやー私は結構言っちゃうタイプなんですけど、えぇ、まぁ多少はさみしくなるときもあるんですが、家が迎え入れてくれてるかもしれないのでね。ま、この世界人なんていないんですけどねー!(笑いを噛み殺して)……あぁそう、そういえば!最近不思議な体験をしましてね、私は、文庫本を読むのが趣味のひとつなんですが、ある時ね、いつも通りただいまーと帰ったらなんと、挟んでいた栞が開けてたドアの隙間からひらり、ひらりと揺れて落ちてきたんですよ!まるで私を迎え入れるようにねぇ、こうー…
…まぁ、実際には、飼っていたケルベロスが、文庫本に挟んでいた栞を落としただけだったんですがね、いやぁー不思議な経験をしましたよ。おっ…ともう時間か、それではまた、次のラジオでお会いしましょう!冥界ラジオでした~!
44 やべー奴が興奮してる
このイヤホン、ってさ、君の?あ、いやごめ、あの、なんか、さ?
匂いがなんか、くらくらする匂い、が、するの。
なんか、イライラする、あ、ごめん!あ、うん、君のなんだ!やっぱり、だよね!そうだよね!だって、だって、だってね!そんな匂いが、したの。ううん、気にしない、でね。
…え、何その目、ダメだよ。ねぇ?ダメだよそんな目、しちゃダメだって、あぁダメだよヤバいヤバいヤバい!…ね、もっと見て?ね!?(?でも良い)
…あれ?…なんで帰っちゃったんだろ?時間なかったのかな、
…イヤホン渡せてないのになぁ…
45 ナンパ
あ、今写真みて思い出したんだけどさぁ。俺の初ナンパのこと。ちょちょちょ!とりあえず最後まで聞いてよ。俺、京都に帰ったのよ。夏に。そんで、そう、そん時稲荷大社行ったわけ。そうそうお参り。んで、行ってきたんだけど……なんかすんごい外国人さんばっかなの!で、家族連れの外国人さんが居て。で、写真撮ってたから。俺、その写真撮ってた奥さんと代わって家族写真撮ってあげたほうがいいかなと思って言ったのよ。
shall we take the photo?って。
で、なんかね、No thank you ってその時言われたのよ。ふっ…くっ…!いやうん!英語やってる人めちゃくちゃ笑ってるけど、まぁ待ってよ!
うん、俺もその時は何も分からんけど、とりあえずNOって言われたことは分かったわけ。だからまぁ、なんでやろなぁ…とか思いながらあのー…めちゃくちゃ鳥居あるところを降っていってたんだけど、そう、ここで気がついたの。…あれ?shall we take the photo?って…
意訳で、僕と一緒に写真撮らない( ー`дー´)キリッ
なのよ!!!
いやナンパじゃん!!!shall iと間違えてるじゃん!!!ってなりまして。
いやぁ~…そんなつもり欠片もなかったんですけどねぇ……。
皆さんも是非ね、英語頑張ってください。こうなりますよ。という失敗談でございました〜
46 江戸の遊郭、川の畔
よお、湿気た顔してんねぇあんちゃん。こんな川のほとりでよぉ……、桜見てんのか?……ふうむ、そうでもなさそうな面してやがる。なにせ下向いてんだからなあ。お?さてはあれか???川に写った桜が綺麗だとかいう、通なことかい?ん、ァ冗談だ、そんな無表情で要られるってこた、俺の口も錆びたかねぇ……、あー……そこの遊郭で、っぱぁー!と行く、と……悪かった悪かったって!……ったく、辛気臭え面しやがって……ここに似合わねぇぞぉ?
47 麻雀
岸田、手牌をじっと見てどうしたんだ?もう海底摸月(ハイテイ)だ、どうせテンパってもないんだろ?そんなにらめっこしても勝敗は変わらないだろ〜〜〜。……あ?おい、お前どうした。……血がついてる?
48 海
海の夜。静寂の時。いい、ロケーションだと思うんだ。ああ本当に。
また、プロポーズしよう。いいと、思うだろう。たぶんそうだ。君に、また。
波は、前と同じで穏やかだった。
49 花束
あなたに届くかなあ。海、好きだったよね。一番好きだったのは、夕暮れの時の海で、私に水浴びせてきたりして。あぁあと、まだ、もう一つ覚えてるよ。……花束、好きだったでしょ。好きな花、忘れかけてた。ごめんね。……海ってどこにでもつながってるから、海に花束流したらさあ、あなたに届かないかなあ……。あるわけないか、広島だもんね、遠すぎだよ。もう。
50 島
その島、昔は玄武島なんて呼ばれていたらしい。たしか、東京都に編入した後は榎崎島と、書かれてあった。玄武といっても、島を作ってる岩が玄武岩が多いというのが、由来らしいが……そんな変哲もない島に調査に行く……。まあ、なにか学びはあるのかもしれない。そう思っていた。
51 彼女は白い
生前の彼女を、僕は知らない。ふと、葬式場を通りかかっただけだ。僕自身は、仕事に疲れて、コロッケに齧りついてた。でもね、なにやら老人二人が、手を握りしめて棺を眺めているそれは、僕の首を向かせるには十分すぎた。彼女は、ダメだよ。
52 落語
このながいながい、お話。ええここまで読んできてまいりました、時間なんて忘れてしまうでしょう時間を、ながい間。おさらいですが、今読んだものが、人が歴史でございます、あなた達にはここから、背負ってもらうのです。実は、大変なんですこれが、ええ。
53 小説
小説というやつは困ったことに最後まで付き合わないと、その面白さが分からない。途中まではクソみたいな作品でも終盤になった途端に面白くなる、なんてのはよくあることだ。そして逆もまた然りである。
長い時間をかけ読んだ小説がクソほども面白くなかったときの気持ちが分かるだろうか。金をムダにしたことよりも人生をムダにしたことが腹立つのだ。こんなやつに俺は付き合っていたのかと思う。ああ腹立たしい。
54 さて
苦痛とはなにかを、知ったつもりでいるつもりでいるのではないだろうか?色々な、失敗をしてきた。いろんな後悔をしてきた。そうだろう?自分自身に問いかけてみるといい。知っているだろう?というか、知った気になっているだろう?ちなみに私の友は、小学生三年生のときに宿題をしていないことを母親に隠し続け、先生からの一言にて私の完全犯罪は暴露され、母親が泣きながら説教をしたことが苦痛だと思っている。彼が思う苦痛だ。なにもわかっていない。
55 17世紀 フランス
あなた、どうして子どもにそんなひどいこと言えるんです?私が困っている姿をみて喜んでいるのね。わたしの傷ついやすいこころを全然労ってはくれないのね。ああ、もう本当に、あなたは私がどれだけ苦しいかなんてお分かりにならないのだわ!
56 彼が選んだだろう
告白するが、彼が音楽をやる、といって、それに後押ししたのは私だ。ああ、ほらみたことか、怒るって知っていたさ。君も母親だ。息子に音楽なんて博打は嫌なんだろ。だからといって、僕に怒るのは筋が違うがね。ああ君に伝わることなんて望んでない。君に伝えたかったことがあるんだ。……息子が決めたんだ。分かるか?これは、君の息子が決めたんだよ。君は幼稚だな。
57 田舎
明かりの数が増えた。まあそう言っても増えたのは太陽光で動く、言ってしまえば夜間専用のなんの面白みもない電灯ではある。僕?僕は、嬉しかったよ。僕は暗闇が怖い。怪物が襲ってくる気がする。こどもっぽいかな、あははっ、だけど。光から次の光のところまで、なんともいえない気持ちで小走りしていくのが、好きなんだ。
58 焦れた
二人では、会わないようにしていた。カエルも尻尾を巻いて帰りそうな恋に落ちていた。でも私、今二丁目にいる。逃げたい、逃げる前に迎えにきて。でも、来ないで。私からいきたい、かも。ああ分からない、でも好きだなあ。
59 鍋
ーーーぐつぐつぐつ、とさあ、くつくつって何が違うんやろか。どーでもいいってそーんなテキトーに返事しないでよ〜。鍋注いでやってるんだから、そのお返しみたいなもんじゃないの。でも、鍋って不思議だよね〜、だってなんか、ガスの音とか、安心するもん。ほんとにね。
60 火
火を囲むのは愉しい。照らされてるあいつらがやいのやいのと、騒ぎ立てるのがおかしかったんだよ。火の色も愉しそうにコロコロと変わってやがった。ああ、愉しいなあ、あそーれ踊らにゃほいほいっ、っと。
61 改変してね
10歳が、春でした。その1年後は冬でした。
62
もう3日も飲んでないから、何かどうもやれんわ、ホントに。あれが無けりゃ生きていけんのよ、安定なんて身も蓋もない。あー、ダメだ。ダメだなぁ。
63
いえええぇぇぇぇぇぇええぇえぇぇえっい!!!山田くん見ってるうぅぅぅううう!?
田島 セリフ @taji_mama
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