第2話
「あのね先生、うちのお兄ちゃんはママが産んだ子じゃないの」
リスのような目をした女児が唐突に私に耳うちした。ということは、ママはバツイチ以上の子連れのパパと結婚した可能性がある。
いや、もしかしてお兄ちゃんは養子かもしれない。女児とパパは血がつながっているのか?ママは初婚だったのか?
パパとママはどんな出会いだったのだろう?奥さんが亡くなった傷心のパパと結婚したのか?職場でドロドロの不倫の末結婚したのか?
「魔性の女」の文字が頭に浮かぶ。女児のママは童顔でおとなしそうな感じだ。案外そんな人が魔性だったりする。
週刊誌の読み過ぎだ。今どきの家族は多様である。女児は軽い気持ちで私に告白したのだ。誰が産んだ子でも明るく元気に過ごしていれば、それでいい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます