男女の友情は存在するだろうか?

『男女の友情って存在すると思いますか?』


「すると思うよ。」


「しないと思います。」


「もしかして僕らって友達じゃない?」


桜はふっと微笑む。


「はい。友人ではありませんね。」


「そこまではっきり言われるときついな。」


「海野さんと私は同期ですから。」


「…… 男女の友情が成立するかどうか…それは、人それぞれの考え方や関係性によるんじゃないかな。

確かに、友情と恋愛の境界線は曖昧なこともあるけれど、それでもお互いを信じて尊重し合える関係なら、それはきっと立派な友情だと思うよ。

大切なのは、相手をどう思い、どう接したいか。その気持ちを素直に大事にすることじゃないかな。まあ、だから、一応存在はすると思う。」



「どうでしょうね。ところで海野さんはもし恋人が異性と遊びに行く行くと言った場合どう思いますか?」


「嫌、だね。」


「そういう事です。」


なるほど。存在しないって自分自身で証明しちゃってるからか。

僕は感心する。


「桜は頭がいいね。」


「海野さんは議論が苦手なのかもしれないですね。」


3



しばらく恋愛相談室を続け、1時間が経過した。


「そろそろお開きにしましょうか。」


「うん。そうだね。」


「今回の配信で海野さんのことがよくわかった気がします。」


「まあ恋愛相談って相手の思想とか考え方とかがよく分かるからね。」


「それでは最後に一つ、私から質問いいですか?」


「いいよ。」


「それでは、『海野さんっていつも人のことを何で見ているんですか?』」




次回は13時頃に投稿

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