同期の美少女Vtuberが隣にいるんだけど⁉︎

海野源

もう高校生

「みんな聞こえてるかな?どうも。時刻は23:21。今日はね、そろそろ高校生だから、凸待ち配信でもしていこうかな。」


僕はいつもと同じように配信を始める。

僕は男子高校生Vtuberとして活動している、海野源だ。

この活動は14歳で初め、今は「ほわいとぱれっと」という小さな事務所で活動している。

今日は明日から高校生になるということで配信を行なっていた。


「それじゃあまずは一人目……あ、きたきた。」


僕は通話繋げる。

(誰なんだろ?)


「海野さん。こんばんは」


「ああ、こんばんは。来てくれてありがとうね。桜。」


通話をかけてきたのは森宮桜。本名は七宮桜というらしい。僕の同期で、同じ時期にデビューした。一度会った事があったのだが、絹みたいな銀色の髪と、紫色の目が目立つ少女だった気がする。

はっきり言って美少女だ。



「こちらこそ。実は私も今年から高校生なんです。」


「同い年だもんね。」


「そうですね。もしかしたら海野さんと同じ学校、とかもあったりして。」


「まあ無くはないよね。」


「もしかしたら隣の席、とかもありえるかもしれませんよ。まあないとは思いますけど。」


なんか含みを入れた言い方だな。


「まあないとは思うけどね。」


その日はその後も軽い雑談を交わした後、配信を終えた。



 翌日。昼間。僕の家のインターホンが鳴らされた。「はいはーい」と声をかけてドアを開ける。


「本日から隣に越させていただきました。七宮桜です。これからよろしくお願いしますね。」


目の前には絹みたいに綺麗な白い髪、サファイヤのような瞳……


「さ……桜?」


驚いて何も言えない僕に桜が一言。


「海野さん。これからよろしくお願いしますね♡」


これが僕の高校生活の始まりだった。

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