コウノトリの創作日記
コウノトリ
第1話 自己紹介
小説を読み始めたのは中学校の頃でした。当時、友人ができない理由を悩み続けていて、哲学書や心理学の本をよく読んでいました。
「自分の行動を正せば、友人ができるはずだ」――そう信じていたんです。
私が欲しかったのは、いわゆる“真実の友情”でした。小学校の頃も仲のいい子はいましたが、その関係は少ししんどかった。
私は一応男子なのですが、女の子の真似事をして、それを友人が面白がる。そんな関係だったんです。
別に女の子の真似をすること自体は嫌ではありませんでした。でも、周りの目が辛かったことを覚えています。
それでもやめられなかった。そうしなければ友達が離れてしまう――そう感じていたんだと思います。
今振り返ると、その関係は続けるべきではなかったと感じます。でも実際、私は男友達がこれまでにできたことがありません。
男子が何を楽しいと感じるのか、どう接すればいいのか、いまだによく分からないんです。
引っ越しを機に、かつての女友達とも離れてしまいました。新しい環境で友達を作ろうと努力してみたものの、無理でした。
本をいくら読んでも、結局みんな同じようなことしか書いていないんですよね。
「辛い時は笑顔で」
「ネガティブをニュートラルに」
でもその“ニュートラル”って一体どんな状態なのか。私にはよく分からないんです。
孔子の言葉で「過ちを改めない、これを過ちという」というものがあります。確かにその通りだと思うけれど、自分がどんな過ちをしているのかに気づけない。
そのせいで、私は成長できないのかな、と感じることがあります。
そんな中で始めたのが創作活動でした。書くことで、自分の人生を見直している気がするんです。
文章を書いていると、「ああ、この考え方がまずかったのか」と気づいたり、「今思えば、こうすれば良かったな」と反省したりします。
でも、自分の主観だけで書いているとカオスな話になってしまうこともあります。
だからAIに自分の考え方を問いかけてみると、容赦なく批判してくる。
「それは人を傷つける」とか、「自分を顧みていない」とか。
私の物語のキャラクターには、必ず自分の性格の一部を反映させています。
そうすると、現実から少し離れて非現実の世界を楽しむことができるんです。
私は、友人を作ろうと頑張りすぎて、自分の性格がどんなものだったのか分からなくなってしまいました。
でも、創作活動を通じて、少しずつ自分を見つけられる気がします。だからこそ、創作を続けているんです。
ちなみに、「コウノトリ」という名前をつけた理由は、コウノトリが卵を運んでくるという話があるからです。
何か幸運でも運んできてもらえたらいいな、という軽い気持ちでつけました。
実は「サクラ」儚い雰囲気が好きなので迷ったんですが、なんか違うなって思って
――私にとっての創作は、自分の“好き”を探す旅。
そんな感じがしています。
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