第6話

___なのに。




なぜか、女の私をじぃちゃんは指名した。


普通ならあり得ない。


直系の兄がいるのに


妹である私が二人を差し置いて


後継者になるのはおかしな話。


それに、当たり前だけど

反対派だっているし、、、


それらを、まとめる力なんて私にない事

分かってるはずなのに。


兄ちゃん達も大賛成で、私は断るに断れない


祖父の言葉が全てのこの世界で


強者を相手にできるのは同じ強者だけ。


反論することさえ許されない。


だから、今じゃ 私が跡取り娘。





“山城”と言えばコッチの世界で知らない者はいない


それくらい大きいし、


師弟関係もきっちりしている。



正統派であるから、


警察とは余り揉め事もないけど、


継ぐということは、


それだけで


プレッシャーものだ。


私には荷が重い。

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