第4話

走りながら携帯の時計を確認する。


「あ、あと、6分」


あと、6分で電車が来ちゃう~。




『時計のバカ野郎!!!


今日止まる事無いじゃんか!』


と心の中で叫びながら猛ダッシュで駅まで向かった。








ピリリリーーー。プシューっ。







「ハァーっハァーっハァ。」


ま、間に合ったと一息つきながら


空いてる場所に腰を下ろす。


入学式の為あちこちで新入生と思われる生徒が新しい制服に


身を包んで両親と一緒に居るが、


私の家は勿論欠席だ。


私が来ないでとお願いした訳ではなく


ただ、両親が世界一周旅行に出かけている為だ。


最初は私も行くかと誘われたが二人の邪魔はしたくないと


思って自分で残ることを選んだ。


だから、別に入学式に来られないのはしょうがないし文句とかはない。



一応、


今日が入学式だってことは両親に報告済みであり、


それに対して、昨日の真夜中に電○で起こされ


散々おめでとうを言われたので、こちとら寝不足気味である。


まあ、嬉しかったから許すけどね!

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