潜入任務
柴咲心桜
第1話 女、潜る
『こちら県警本部。名古屋プライムホテル前より、銃声がしたとの通報あり。捜査員は至急現場に向かってください』
「こちら001。現場に向かう!」事故や事件が盛んな現代。我々警察官には休む暇もなく事件が発生する。1つ片付いたと思えば次々に事件が起こる。市民を守るのが仕事なためやりがいはあるが大変な仕事だ。
「こちら三上。これから本部に戻ります」彼女の名は清水碧。新人だが体力もあり警察学校時代では首席で卒業するほどの成績優秀者だ。
『了解』
「おつかれ!」
「お疲れ様です」署に戻ると先輩達が挨拶してくれる。
「清水、署長が呼んでるわ」
「わかりました」私は署長室にいくと捜査一課に配属することになったと言われた。
「署長、なんて言ってた?」
「明日から捜査一課に行くよう内示が出ました」
「急な話ね」
「いいえ、たぶん。準備が整ったんだと思います」
「準備って?」
「ほら、私って警察学校時代の成績が良いから、署長も私を異動させるか迷ってたんじゃないですか?」
「そういえば、成績良かったわね。それなら捜査一課行きも納得だわ」
「短い間でしたがお世話になりました」
「向こうでも頑張ってね!」
「はい」少し時間を遡る。
『決行1時間前。準備開始』何者かがパソコンでメッセージを送信し指示する。
『了解』そう返信すると仲間たちに連絡を取り始める。
『1時間後に行動開始する。準備しろ』仮面を付けた人物はボイスチェンジャーを使い仲間達に指示を出す。
『了解』
『30分後に例の場所で落ち合うぞ』占拠まで50分。
『了解』30分後、目的地に集まった集団は10人。
『移動するわよ』
『そうだな』彼らは目的地に向けて出発する。
その頃、県警では清水が捜査一課の面々に挨拶していた。
「本日付で捜査一課に配属となりました。清水碧と申します。分からないことも多いのでよろしくお願いします」
「これからよろしくな」そんな他愛もない話をしていた時、事件が発生した。
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