俺のいつも通りはどこいった!

上下点

プロローグ

「つぁ」


 A.M.7:30、いつも通りの時間に目が覚める。そのまま身支度をし寝起き10分ほどで家を出る、もちろん無言で。家には誰もいないからね。

 A.M.8:10、学校到着。そのまま購買で何かしらのパンを買う。

 金曜日はカレーパン日和らしい、カレーパンにする。その場で早めに食べてしまい、教室に向かう。


「おはよす」


 クラスメイトで俺含めた四天王、瀬戸馬裕吉せとばゆうきちが声をかけてくる。

 コイツはホントにいい奴、キレたら早口になるのは勘弁してほしいけど。

 あ、四天王と言っても友達四人組ってだけだからね、交友関係広げるのはホント難しい。


「おはよ」


 とりあえず挨拶を交わし、そのまま机に向かう。意識高い系に見られるかもしれないが、ただ課題が終わってないだけである。現在高1、こんなので大丈夫かと心配になるが、やはり改善されないのである。

 そのまま、朝のHRが始まり、掃除、授業、昼休み、授業、帰りのHR。P.M.4:40、金曜の学校が終わる。

 なんか省き過ぎた気がするが、めんどくさいのでもういい。


「じゃね〜」「じゃあな〜」


「じゃ」


 今日は四天王の一人、八重原五郎やえはらごろうが欠席だった。イケメン枠がいなくて物寂しい気がしたが、イケメン枠を奪えたのでいいだろう、うん。

 そのままバイト先のカラオケ店、カラオケ万歳に向かう。

 カラオケバイトにした理由は単純で、フリーWi-Fiがあり、エアコン完備、それなりの賃金も貰え、シフトを交代することが簡単、知り合いにも遭遇できる。別に話さないけど。

 そして、何よりここは100円で賄いが出るとレビューに書いてあったからである。100円で、しかも設備も充実しているカラオケ店で夜を済ませられるのはとてもありがたい。


「先輩!今日はウキウキですね!」


「別に?」


 横に並んだのはバイトの後輩、湯良ゆらレナ。

 同級生だが、高校は別。バイトし始めたのも、たった二ヶ月俺が早いというだけだが、なんでか先輩呼びされている。ホントむずがゆい。

 コミュ力が高すぎて俺には眩し過ぎる。薄い茶髪。髪型もミディアムで容姿も大きすぎず小さすぎず、俗に言う美少女である。


「今日も頑張りましょうね!先輩!」


 ホントに眩しい、失明しそうだわ。

 P.M.5:30、バイトスタート。そのまま四時間、小休憩も挟みながら働き、そして終了。

 熱唱してるところに注文されたものを届けるのは気が引けるし、いい雰囲気になっていたところに部屋電をかけてぶち壊すのは申し訳ない。もちろん『いい雰囲気を壊してやる!』とかいう悪意はない、と思いたい。ホントに気を使うバイトだ。

 でも、いい社会経験にもなるし、充実している。


 バイトも終わったので、そのまま自転車で家に帰る。

 途中、地面が揺れた気がしたが、小さかったので気にせず自転車を漕いだ。

 


 P.M.9:10、いつも通り帰宅して自分の時間を謳歌する…はずだった。


「なんで、ナンデ俺ノ、アパートガ、ガ、マンションニナッテルノ¿」


 すると中から一人の中年男性が出てきた。


 「おかえりなさいませ、宇尾火月うおひづき様」


 俺のいつも通りが崩れた瞬間だった。



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 初めまして、上下点というものです!

 初めての作品なので、THE・違和感みたいな部分が多いと思うので、その時は指摘等してくれると助かります。

 まだプロローグで、字数も少ないですが、段々字数を増やせるように頑張ります!感想などたくさん書いてくれるとモチベアップしてめっちゃ嬉しいです!

 不定期投稿になるかもしれませんが、よろしくお願いします!!!

 











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