転生する者の杖から、世を照らす

Nakaitsuナカイツ

第1話「双子に生まれ変わる」

なんだ、いったい何があった?痛みも感触も力も体もそれらが最初からなかったかのように、魂に刻まれる罪と後悔が漆黒の闇に包まれつつ、今まで孕ませたメス。。。嫌、そう言ったら、反省する意味を無くしてしまうか。

今まで責任を取らずに孕ませた女性から殺されて、きちんと話し合って、詫びして、責任を取りたかったのに、どうやら俺の犯した罪はもう…手遅れか…


ごめん、本当に…ごめん。


心臓が刺された。魂が肉体から抜き出され、世界を離れた。

そして、視界が真っ暗になった。


でも


「君は本当に後悔するのか?」

一切の光もなく、暗闇にいた俺が心地よい声が聞こえ、男か女かそう区別できないが、この声が魂に聞こえさせ、話す度に小さく、温かい白い光が輝く。


「誰?」

「私は天人あまびと、天国に住む者、ロバニだ」

「天人?どいうことだ?お前は誰だ?」

「私が誰であろうと今の君には関係ない。だが、未婚のまま十人の女を孕ませ、子を生ませ、その重たい過ぎる罪を償う機会を与えよ」


償う?天国に住む者と言ったが、その権力あんのか?というか、神でもないものから償う機会を与えてるなんて、怪しいだろうが。


「…さっき、天国に住む人と言ったな。神でもないあなたにはその償える為のチャンスを与えてできるか、ロバニさん?」

「それは君に関係ない。君はもう死んだが、まだ神様からの審判を受けてない。

生涯犯した罪は重たい。まだ覚えているかな?君が犯した罪は十人の女を孕ませただけではない事」


こいつ、誰なのかわからないが、俺が犯した全ての罪を知ってるようだ。

「正直に言って、もし断って、神様の審判によって判決されても、天国へは入れない」

「なっ!?どうしてだ!?俺はちゃんと反省して、祈りして、犯した罪を償おうとしてるんだ!でも…何故?」


なんでだ、とうしてだ…俺は…確かに、沢山の女を子を生ませた罪はあったが、その他の罪は戦場で数えきれない程、罪のない者を殺害してきた。

ただ、あの頃は政府のデマでやっただけで……

先程まで心地よかった光や声が、魂を貫けそうな言葉が発言された。


(未完成)

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