ベテルギウス

TatsuB

第1話

この広い宇宙で無限と思えるほどある星の中、孤独に燃える星。

まるで、大都会の人だかりをただ一人歩く僕の様だ。


あの星の様に小さく今にも消えそうな光のように、

僕も孤独に今にも消えそうに小さく輝きいている。


多くの人は知らない、世界の広さを。

孤独に生きているつもりが、孤独ではないということを。


あの孤独に燃える星も見え方次第。

興味がなければ、寄り添おうと思わなければ、本当の大きさを知らない。

どんなに小さく見える星でも、本当は僕たちが住むこの地球よりも、

目の前に見えるあの大きな太陽よりも

それさえ小さく感じるほどの大きな輝きを持っていることを。


知っている人は知っている、あなたの大きな輝きを。


僕たちは遠い輝きを見ている、今いる場所からだと昔の輝きしか見れない。

今見ているあの星の輝きは500万年も昔の光という事

自ら歩み寄らなければ今の輝きを見れない。

孤独に思えたあの星もオリオンという星座の一員であること。

冬の大三角の一つに数えられる大きさであること。


忘れてはいけない。

僕もあなたも誰かのベテルギウスであるということを。






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