第4話:つまんないなら鏡の国に帰る?。
なるほど、これがフローティング・バブルとやらか・・・鏡の国ってところは
人間界より科学が進歩してるんだ。
だけど誰か人が見たら驚くよな・・・まあ、さっきからいろんな人とすれ違ってる
けど・・・。
そんなことを考えてたらすぐに家についた。
「あら、
「あ、母ちゃん・・・ま、いろいろあって一旦帰ってきた」
「気にしなくていいから・・・」
で、メガネちゃんをソファに座らせて一応注意だけしといた。
「あのさ・・・わざわざ派出所まで遅刻の理由を訂正しに来なくていいから・・・」
「あの五十嵐って先輩になに言っても通用しないからね・・・だいいち君が悪い
わけじゃないんだからね」
「だけど・・・私のせいでワタルちゃんに迷惑かける訳にはいかないから」
「それにお世話になってる間は私もなにかのお役に立ちたいの」
「あ〜・・・なにもしなくていいから・・・母ちゃんの家事の手伝いでもしてて
くれたほうがありがたいかな」
「家事?」
「私、そう言う分野不得意なの・・・体育系だから・・・」
「でもさ・・・そんなことでもしないと暇だよ?」
「毎日時間持て余すよ?」
「じゃ〜さっきの派出所に付いて行っちゃう?」
「ダメに決まってるだろ?」
「私ね、鏡の国では普通だけど、人間界だと私の力は何十倍にも増幅するの」
「どんなマッチョな犯罪者でもやっつけちゃうよ」
「ダメだってそんなことして悪い奴に返り討ちにでもなったら大変じゃん」
「女の子はおとなしく家にいたらいいの、余計なことしないで」
「つまんないの」
「そんなに、つまんないなら鏡の国に帰る?」
「やっぱり迷惑なんだ・・・」
「違うって、そう言う意味じゃなくてさ・・・もうつまんないなんて言うからさ・・・」
「ワタルちゃん・・・なんか冷たい・・・」
僕が鏡の国に帰る?なんて言ったもんだからメガネちゃんはスネてしまった。
これだから女の子は・・・。
そもそも彼女、人間界に悪いやつをやっつるために戻ってきたわけじゃないだろ?
まあ、帰る?なんて心にもないこと言ったけど個人的には帰って欲しくないのが
本音だけどね。
せっかく我が家に来たんだから僕が手取り足取りとコミュニケーション取りたい
からね。
こんなチャンス2度とないかもしれないし・・・。
ってか、本音はメガネちゃんに彼女になって欲しいんだ、僕は・・・鏡の国の住人でもいいから・・・。
下心だって湧くってもんだよ、だってメガネちゃんはとびきり可愛いんだもん。
僕はメガネちゃんに派出所には来ないように言ったが・・・このあと派出所の近所で
ある事件が勃発して、メガネちゃんが大いに活躍してくれることになるんだな、これが・・・。
つづく。
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