第四章 ~『宣戦布告』~
まだ疲労が少しだけ残っているが、それ以上に昨日の
(今日から仕事ですからね……張り切っていかないと!)
気持ちを切り替えるために心の中で呟くと、
準備を終えると画房へと向かう。その道中、空を舞う雀を見上げながら、これから描く絵の構想を思い浮かべていた。
やがて画房に到着した
「
「おはよう、
「気にしないでください。助けられているのは私も同じですから」
二人は視線を重ねると微笑み合う。穏やかな空気の中、
筆先が紙に触れると、滑らかな線が描かれ始める。その線は柔らかでありながらも芯のある力強さがあり、空を飛んでいる雀の輪郭を描いていった。
(
「
「私の友人よ……といっても、喧嘩別れしたから。元友人と呼んだ方が適切かもしれないけどね」
その言葉を聞いて、
「もしかして、友人とは
「知り合いなの?」
「昨日、街で占ってもらいました」
「上層部にもファンがいるほどに人気だから。なかなか占ってもらえないのよ。運が良かったわね」
(仲直りできると良いのですが……)
「できました」
「お仕事が終わったので、私は先に失礼しますね」
「お疲れ様~」
落ち着いた空気を楽しみながら廊下を進むと、不意に見知った人影が現れる。黒い外套を羽織った女性は、占い師の
彼女は不快感を隠そうともせずに眉間に皺を寄せるが、すぐに冷静さを取り戻して、微笑を浮かべる。
「そういえば、あなたも女官だったわね……」
「改めまして、自己紹介させていただきます。私は
「
その声には自分の地位を誇示するような自負が含まれていた。だが
「あなた、このままだと不幸になるわよ」
「突然ですね」
「つい、忠告したくなるほどに将来に暗雲が立ち込めていたもの。でも安心して。
「……嘘ですよね?」
「私の占いが信じられないと?」
「信じられないのは占いの実力ではありません。あなた自身です」
「あなたは蛇の動きから将来を見通す方法で占っていました。ですが、今のあなたは蛇を連れていません。ただの思いつきを口にしたように見えました」
「ふん、多少の知恵は回るのね」
「やはり嘘だったのですね……」
「占いはね。でも
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