ハーレムを作っているハーレム主人公の様な男がクラスに居るのだがそのうちの1人の女子が俺に相談に乗ってきて...そのハーレムフラグが...!?

アキノリ@pokkey11.1

第一章 折れゆく世界

悪行

第1話 きっかけは些細な事で

霜山拓也は成績が全く優秀では無い。

何故なら周りの奴と比べて学校に入学直後から3ヶ月も来ておらず。

全てが劣っている。

だけど引き篭もりだった期間、俺は運動をして体をバキバキに鍛えた。

勉強は全く出来ないがそこだけは自信が持てる様になった気がする。


1週間前まで引きこもっていたが俺は喉を鳴らして唾を飲み込むぐらいの緊張な感じでようやっと学校に来た。

だけどクラスでは既にクラスの感じが作り上がっており。

ハーレムまで出来上がっていた。

俺は溜息を吐きながらも「所詮はこんなもの」と思いながら椅子に腰掛けながら「いじめが起こらなかっただけ良かったか」と呟きながら寝る。


そしてまた授業を受けて3時間目、4時間目、と過ぎていく。

今の時期は7月も初め。

まあ夏休みももう直ぐって所だ。

その中で俺は出来上がっている美少女ハーレムの姿を見ながら欠伸を盛大にしていると...女子に声を掛けられた。


「ねえねえ」

「!?」


俺は驚愕して振り返る。

そして舌を噛んでしまう。

あわてて悶えていると「だ、大丈夫!?」と慌てた声がした。

その人物は...霧里未来(きりさとみらい)だった。

ハーレムの女子の1人である。


「な、何?」

「あ。ゴメンね。急に話しかけちゃって。実は最近、ずっと君の事をずっと観察していてね」

「...え?あ、それは醜い...って事で?それは...」

「いやいや。...ガタイが何だか良くなったよね?君。...それで気になったから声を掛けたのもあって。どうしたの?入試の時はガタイ、おデブちゃんで良くなかったよね?」


そんな時から覚えていたのかこの子。

思いながら俺はその子を見る。

茶色の短いウェーブをしている...女の子。

前髪に髪飾りをしておりチェック柄の模様だ。

めっちゃ可愛い...が。


「...よく覚えていましたね」

「そうだね。今はめちゃ身体が引き締まっているからビックリ」

「...」

「...でもクラスにまた来てくれて良かった。入学式居なかったよね?」


そして手を振ってから「じゃあまた後で」と去って行くその子。

俺はハーレムに戻って行くその霧里を見ながらまた音楽の鳴ってないイヤホンを耳に嵌めてから目の前に突っ伏す。

何だったんだ。



放課後になった。

俺は静かにさっさと帰ろうと思って掃除当番の為、立ち上がる。

それからボッチなのでリア充に全てを任せられた俺は全てを片付けてから掃除をしていると...。

「手伝うよ」と声がした。


「霧里?いや...まだ居たの?」

「プリント。提出物を届けに行ったの。...そして帰って来たらまだ居たから。君が」

「...ああ。帰って良いよ。その...俺なんかはどうでも...」

「まあまあ。そう言わず。一緒にやったら早めに片付くよ?」

「いや。俺そういうのは...」

「良いから。やるの。はい。そっち持って」


そして何故か霧里と一緒に片付けが始まる。

俺は汗を。

というか脂汗を流しながら緊張する。

するとそんな2人きりの教室で俺はせっせと片付けをしていると「あ。そうだ。君になら良いかも」と霧里が切り出した。

俺は「?」を浮かべて霧里を見る。


「私の恋愛相談、聞いてくれる?」

「...え?ど、どういう?」

「藤宮麓(ふじみやろく)。...私の幼馴染の男子だけど陥落させる方法を一緒に考えてくれない?」

「...あ、ああ...ライバルが居るから?」

「そうだね。3人居るから」

「...そ、そうなんだ」


俺には無縁の話なのだが。

何故俺に頼ってくる。

そう思いながら俺は霧里に「何で俺?」と聞く。

すると「君は面白そうだから」と笑顔になる。


「...いや...俺、ボッチだし...」

「関係無いよ?」

「いや...オタクだし...」

「え?関係あるの?それ?」


ダメだわ。

否定要素が見つからない。

そう思いながら俺は過敏性腸症候群が出る。

そして俺は何とか症状を抑えて脂汗を拭った。

それから心を無にする。


「それでさ。麓の奴だけどさ。最近ベッタベタなの。二宮穂乃果(にのみやほのか)に。どう思う?あ、それから...」


話を聞きながら俺は早く帰りたくて掃除を終えてからそのまま霧里を見る。

霧里は汗を拭いながら「終わったね」とニコッとする。

俺は「そ、そうだな」と言いながら鞄を持つ。

そして手を挙げた。


「じゃあ先に...」

「待って。...お礼がしたい。今日の相談の」

「え!?い、いや。それは良いよ。ありが...」

「ダメダメ。...帰り道に美味しいジュース屋さんがあるから」


そして霧里は俺の腕を掴む。

それから教室に施錠してから歩き出した。

ちょ、オイ。

マジかコイツ。



ジュースを奢ってもらい2人で飲んだ。

何かこれデートみたいじゃ?

そう思いながら俺は腹に冷たい物が当たらない様にしながらジュースを飲んでから今度こそ帰ろうとした。

すると。


「可愛いねーちゃん。俺達と遊ばね?」


2人組の金髪に絡まれた。

大学生っぽいパーカーを着ている男ども。

クソッタレが...何でこうもモブに関係無いイベントばかり...。

そう思いながら俺は「急いでいるんです」と金髪に言う。


「あ?なら先帰って良いぜ。その女の子ら置いてさ」


俺は霧里を見る。

霧里は怯えていた。

俺を見ながら「行かないで」と言わんばかりの感じ。

盛大に溜息を吐く。

そんな顔されて逃げる馬鹿が何処に居る。


「ああもう。アンタら...ウザい」


カッターシャツを脱いだ。

そしてシャツ1枚になって割れた腹筋とか見せる。

それから俺は構えた。

やれやれ。

自宅で空手やっていて良かったな。


「あ?調子乗んなコラ」

「ひ弱が」


俺は構えているとその2人組は俺の腹を思いっきり殴った。

霧里が叫ぶ。

が。


腹筋を鍛えまくったせいかあまり痛くなかった。

そして俺は独自に習得した空手技で相手を一突きで倒した。

俺より10センチぐらい身長違う野郎が気絶した。

もう一人の金髪は「...す、すまんかった...すまん」と謝ってから青ざめる。


「帰れっつーんだよ。消えろ」


そして金髪は直ぐに気絶した金髪の仲間を引き連れてから逃げ去った。

その姿を見てから俺はカッターシャツを着ようとした。

すると背後から「格好良いね。君」と声がした。


「あ、いや。別に黒帯とかじゃないし...」

「いや違う。そんなのどうでも良い。...私を助けてくれた君が格好良かった」

「...まあ...女子だし。貴方は」

「ふふ」


その日はそんな感じで過ぎていき。

俺は恥じらいながら頬を掻く。

そして俺は霧里と別れてから帰った。


で。


翌日の事だが...大変な事になった。

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