北国 冬のあれこれ

☃️三杉令

第一話 雪国のあれこれ

雪や冬に関しての話題には事欠きません。いくらでも書けるでしょう。(面白い作品が書けるとは言っていません)過去とにかく雪には縁がありました。少しだけお話しさせてください。


雪の景色ときたら思い浮かべるのが一面の銀世界ですね。さらに蔵王の樹氷、ダイヤモンドダスト、流氷、ふかふかのパウダースノーも素敵です。


北海道南部に私の実家があります。12月~2月は根雪ねゆきと言って、解けない雪で地面が全く見えなくなる時期が続きます。気温が低いので日中も解けないのです。そして雪が降ると子供の頃の私のように、興奮してはしゃいでしまう子供が結構たくさんいます。やはり男子が多いですね。まるで犬です。


子供の頃、実家の前の広大な牧草地(面積が300m×300mくらいあります)に朝、ほどよい雪が積もっています。誰も踏み入れていない白い平原に足跡をつけては「一番~!」と狂喜したものでした。初物を制覇するのが好きなのは男の性です。


雪のシーズンになると小学校の校庭に巨大な雪の坂を作ってもらえます。昼休みや時々の体育の時間は、みんなでそりで滑り大はしゃぎします。5メートルくらいの高さ、長さも30メートルくらいはあったと思います。ミニスキーという30センチメートル程の長さのプラスッチック製の独特のスキーで滑るのも子供の定番の遊びでした。今でもありますかね? 当時300円くらいで買えたと思います。


つらいのは雪下ろし。先ほどもニュースで北海道での屋根からの転落事故を伝えていましたが、これが重労働です。私は実家の小屋について一屋根500円で雪下ろしをした記憶があります。当時は破格の報酬と思っていましたが今思うと安すぎます。

でも雪を降ろさないと小屋がつぶれるんです。雪の重みはすごいんです。

あと軒下のつららはきれいですが、頭に落ちて来るかもしれないので気を付けてください。学校の行き帰りはつららや雪玉のぶつけ合いでよく遊んだものです。


後半はスキー場での思い出を少し。


蔵王温泉スキー場に家族で行くと必ず行くのが「横倉の壁」。38度の傾斜で有名です。そこで途中でコケて子供がいる下まで転がるのがいつものお約束でした。ぜひ一度行ってみてください。見るだけでも迫力があって面白いです。もちろん最初に書いたように蔵王の名物、樹氷はとてもきれいです。ファンタジーの世界です。


若い時に一度、北関東から北海道に帰省する時に、2泊3日でスキー場のはしごをしたことがあります。福島「猫魔」→山形「蔵王」→岩手「雫石」→青森「安比」。蔵王の駐車場で車中泊をしたのですが、寒くて死ぬかと思いました。スキーウエアーを二重に着込みましたが、夜中はおそらくマイナス20度くらいまで気温が下がりました。ボロ中古車のエンジンを15分おきにかけ、車の暖房でしのぎましたが危険でした。ちゃんと宿に泊まりましょう。


昔、かみさんをとあるスキー場の中級者コースに連れて行って、「絶対滑れない、歩いて降りるのも無理」と言われた時は途方に暮れました。登り返すこともできず、仕方なくとった選択は「おんぶで下山」。これが重かった! 死ぬかと思いました。(大げさ)


新潟は苗場スキーの頂上で滑っている時にスキー靴がパックリ割れて、片方のスキーが下まで滑って行っちゃったのも思い出です。これも途方に暮れましたが片足で30分か1時間かけてなんとか一番下まで滑り降りました。今でもStingのアルバム「Nothing like the sun」の曲がかかるとナイターの思い出が甦ります。


同じ新潟ですが八海山スキー場に行ったら、お酒「八海山」の購入をお勧めします。今は全国で買えますが、スキー場近くの直売店で買ったものはより美味しいです。


では、お口直しに2話目へどうぞ。石川県の話題が少し出てきます。


一つ書き忘れました。「ウルトラ3段スパイク」が分かる人いますか?

これは子供用の冬の長靴の一つですね。靴の裏に折り畳み式のスパイク(金属のギザギザ)がついていて、雪道ではガチャっと折り返して使うのです。滑り止めです。


それから雪原を楽しむ大人もいます。スノーモービルですね。個人で購入し、広い雪原をウォーターバイクのように駆け回ります。やりたかったですが、やったことは無いです。私は雪原でウィンドサーフィンを行うのが将来の夢です。できるのかな~

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