天涯孤独に近い状況に陥った高校生が、ダンジョン探索者として生きることで成長していく物語。
主人公の天音はソロ向きの能力で、淡々と自分にできることをこなしているが、ふとしたことから世界の変化に巻き込まれていく。
命をかけた死闘はアツく、見所しかない。
タイトルの勘違いコメディも面白い。
しかし本作の魅力は、それだけではない。
一番の見どころは、誰もいない部屋に向かって「ただいま」とつぶやいている天音が、友人のぷっちょ、高倉、弟子の榊原といった人間関係を築いていき、心からの「ただいま」を言えるようになるまでの心震えるドラマなのだ、多分。
一人の男の生きざま、成長を読みたいという人におすすめである。