快適な生活を求めて
@SOBAOISII
第1話 あんぱんとクリームパン
--暇だ、暇すぎる--
どうも最近、何かをやる気力がない、やったほうがいいことなら腐るほどあるのだろうが、どうにも面倒臭くて仕方がないのだ。そもそも大学生一年生がアパートで独り暮らしをして、コンビニが近くにあり、親が週一で洗濯物を回収しに来てくれるこの環境で努力する気力が湧くだろうか?普通の人なら湧くのだろうかもしれないが、残念ながら俺にはそのような気は湧ないのだ。この環境は少々、、、いや、かなりぬるま湯すぎる気がするが積極的にこのぬるま湯から抜け出す気にはなれない。やる気を出すのが面倒くさいから抜け出さず、そして何もなさない日々が過ぎている・・・まあ哲学的?かどうかは知らんがこんな事考えても面倒臭いだけか、苦笑いをこぼしつつ思考を切り替えていると腹が減っていることに気がついた。冷蔵庫を開けたがやはりと言うべきか朝見た時と同じく麦茶とジャムしかない。いくら面倒くさがりな俺でも、流石に空腹には勝てないので散歩がてらコンビニであんぱんでも買う事にした。着替えを済ませるとあんぱんの他に何か買おうかと考えながら部屋を出た。残念ながらあんぱんは売り切れていたのでクリームパンとお茶、そして夜食用の弁当を買うことにした。「ありがとうございました〜」俺の背後から聞こえる店員の声を聞き流して外に出たが、なんとなしに部屋に戻らずに近くの公園で食べることにした。
公園に着くと早速レジ袋の中からクリームパンを取り出して食べ始めた。「やっぱうめぇわこれ」そう独り呟きながら木を眺めて食べていると急に眠気が襲ってきたので腕で目を軽く擦ったが眠気は取れない、昔、手術の時に飲んだ麻酔に似ている酩酊感が襲う。眠いわけでも睡眠薬を飲んだわけでもないのになぜだろうか?そんなことを考えている間にも眠気は強くなってきているので、公園で寝たら風邪を引くと思い半分ほどになったクリームパンを片手に、俺は気力を振り絞って立ち上がった、そしてさらに勢いを増して押し寄せる眠気に思わず呟いた「ひやっぱこりぇむりたろょぅ」、、、眠気で滑舌が悪くなっているなこれは、そう思いつつ俺は眠りに落ちた。
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