プロポーズの言葉は『一緒になりましょう』、微笑んでくれた最愛の彼女を殺すまでの記録
山野小雪
第1話 プロポーズの言葉
僕は美幸にプロポーズをしようと思った。どういう言葉がいいだろう。
ストレートな表現を選ぼうと思った。
『一生幸せにします』
『結婚して下さい』
『そばにいてください』
『一緒になろう』
考えて僕は、
『一緒になろう』という言葉を選んだ。
***
僕と美幸が出会ったのは僕の主催した絵画の展覧会であった。
幼い頃から僕は人と接することが苦手だった。そんな僕だが絵を描く才能には恵まれたらしく大学を卒業するころには現代アートの若手作家として評価されはじめた。活動は絵画、彫刻など多彩に渡りメディアにも注目され少しばかり名の知れた画家になっていた。
そんな時、絵画の展覧会で僕のファンだと名乗る美幸に出会った。当時の彼女はまだ美大生だった。
僕のことを大切に考えてくれる彼女と1年付き合い、プロポーズした。
プロポーズをした時、美幸も『一緒になろうね』『幸せになろうね』と微笑んでくれた。
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