モブに転生した俺VS人種差別者のイケメン主人公〜推しの人外を守る為に主人公の人生をめちゃくちゃにしてみた!
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人種差別者が主人公の漫画世界に転生するなんて…
ヒューマニックギア。
人間の素晴らしさに醜く嫉妬する魔王とそのしもべ達を最強の勇者が正義の名のもとに打ち倒す
少年漫画でゲーム化もした人気作である。
世界中で大流行中のこの作品をこの俺、陸野ウミソラは嫌っていた。
理由は簡単魔物達が魅力的に感じ、人種差別者の勇者達人間がとにかく醜く見えて仕方ないからだ。
人間の集落を意図的に襲うのはごくごく一部だけでほとんどの魔物は襲われない限り攻撃してこない仕様が決め手である。
にも関わらず勇者達の人種差別は酷く平気で魔物の集落を焼き女子供でさえ化物だからの一点張りで殺す。
こんなもの嫌いになるなと言われる方が無茶な話だ。
だが何故かこの作品は人気になってしまった。
見た目さえ良ければ性根が腐っていても構わないと思っている層が一斉に勇者パーティを推し始めたからだ。
人は心だろうが!
それが分からないやつのせいで人種差別者が愛されるなんて馬鹿げた事態に陥っているのだ。
そんな事を考えていると悲鳴が聞こえてきた。
「あれ?あれは…火事!?幼稚園の方じゃないか!?」
俺と同じマンションでたまに預かって可愛がっているマリアちゃんが通っていたはずだ。
助けにいかないと…
「あの中には…まだマリアちゃんが!ってウミソラ君!?」
「お兄ちゃん…傷だらけだよ!?」
「ここに来るまできつかった…でもマリアちゃんの方がきつかったろ?早くここを出よう!」
俺はマリアちゃんの口にタオルを被せ走った…
「マリアちゃんは助かりました…でもウミソラ君は…」
「思い出した!俺は異世界に転生していたのか!」
「なんですか急に…神聖なる害獣駆除ギルドの一員になったのですからおかしな発言は控えるように」
転生後記憶を取り戻した俺に話しかけたこの女は漫画のヒューマニックギアの人気キャラであるナミダ、人種差別者で人外でさえあれば言いがかりをつけて女子供でも平気で殺すクソ女である。
にも関わらず良識が欠如した一部のオタク達はこの物語と勇者パーティを愛し続けていた。
種族に関わらず人の命は尊いという事実に気づけないバカの集まりである。
「これからクエストに向かいます、怪物は人を騙す為だけに言葉を使いおびき出された獲物を喰らいます。信じてはなりませんよ?」
完全なデマである。
人間の方がよっぽど嘘をつく事が多いからだ。
こいつの精神性は正義感を暴走させて迷惑をかける陰謀論者となんら変わらない。
俺はカークと言うモブキャラに転生したらしい。
敵の強さを示す為の噛ませ犬として殺されるキャラである。
その敵とは俺の推しである魔王のフラウちゃんだ。
「俺、ギルド抜けます」
「は!?何言ってるんですか!?」
ギルドにパーティメンバーがナミダしかいないという事は主人公が旅立つまで時間がある…
それまでになんとかして主人公のアルトの暴走を
止めなければ…俺は魔族の集落へと出発した。
僕の名前はアルト、今日で18歳になる人間だ。
「おめでとうアルト」
「かわいかったアルトがとうとうヒューマニックギアを手にする時が来たのね…」
ヒューマニックギア。
人の血を使ったオーブをはめ込むことで魔法が扱え、所持者の力を爆発的に増幅する武器で18歳になると自衛の為に自分専用のギアの製作が義務付けられる。
「これがヒューマニックギア…いよいよ僕も薄汚い魔族をやっつけられるんだね!」
人間はあらゆる分野に秀でた人格者であり素晴らしい存在だ。
そんな人間に嫉妬し平気で襲いかかる魔族は邪悪であり駆逐すべき存在である。
なんせヒューマニックギアが開発されるまで魔族に人工を減らされ続けていたのだから当然である。
10年前の人工は今よりも20億人も多かったとされている。
それ程までに邪悪な存在なのだ、
だからこそ冒険者にならないとしても自衛の為に
ヒューマニックギアの所持は必須。
幼い子供が持つと体調を崩すので18才になり次第作らされるのである。
「アルトもやる気みたいだな。じゃあ早速ギアの使い方を教える為に魔族狩りに赴くとするか」
「私も行くわ、治療魔法が使えるのは家族で私だけだもの、弱い魔族を狙うとはいえ心配だわ」
「おや、ノンクヨ夫妻、魔族狩りへ行くのですね、でしたら俺の強化魔法でサポートさせてください!」
(ブレインコントロール)
「おお!それは頼もしい!」
「それでは、ご武運を!」
「君こそ魔族にやられないよう気をつけてくれよ」
「ねぇあなた、この国にあんな兵士いたかしら?」
「新人の顔なんて知らないに決まっている、気にする事はないさ」
(これでティシィちゃんは無事…だといいんだけどな)
この俺、ウミソラ改めカークは人の形をした不死鳥である。
俺達は転生時に記憶と能力の一部を引き継ぐ能力を持っている。
といってもやられ役のモブへの転生が多かった俺は中々活かせなかったが。
前世のように普通の人間として生きていけるパターンは非常に稀なのである。
だから俺は所持していた洗脳能力をアルト一家に使用した。
そして…
「良かった…無事だったんだな」
「誰…?人間なのに、わたしに優しくしてくれるのかな?」
アルト達を妨害した事で襲われるはずの魔族の集落は無傷だった。
「人間嫌いだからな、少なくともこの世界の人間は…安全な所を教えるよ」
小人のティシィちゃんは1話で殺されるはずのキャラである。
だがアルト達はもうティシィを殺せない…なぜなら…
「覚悟しろ魔族共!人間の持つ輝きに嫉妬するお前達が輝きの力で死ねるんだ!光栄に思うがいい!」
「えぇ!?俺達は人間ですよ!?何故魔族ですらない人間を殺そうと…ぼぎゃああああ」
「腕が…腕があああああああ!!」
「いやあああああああ、家にはまだ息子が…誰が放火したの!?誰かサクルちゃんを助けなさいよおおおおおお」
「家がああああ…!!おれ達の街が燃えていく…」
「ははっ!恐ろしい魔族がこんなに簡単に殺せるなんて…気分がいいですね!」
「薄汚い魔族に手加減はするなよ?逃しても人間の素晴らしさを理解する事はないんだからな」
本来なら魔族へ向けられる悪意が人間の街を襲う。
アルトはヒューマニックギアの使い手として大変優秀でモブごときが束になろうが簡単に蹂躙する事ができた。
最も蹂躙してはいけなかったのだが…
「大金星だ!よくやったぞ!」
「アルトは天才だわ、魔族から金品を回収したら今夜はご馳走ね」
「僕にもこんな力が…これなら薄汚い魔族を根絶させる事ができるかもしれない…!」
次の日
「マイナオタウンの人間を魔族呼ばわりし滅ぼしたノンクヨ夫妻は死刑にし息子は追放処分にせよと王がお達しだ」
「は〜〜〜〜!?」
「おれ達が殺したのは確かに魔族だった!間違いなわけがあるか!人間に悪い奴はいないのだ!言いがかりをつけるなぁ!!」
「嘘よ!本当に人間なんだったら殺したくなんてならないわ!きっと魔族に呪いでもかけられたんだわ!」
「兵士長、家から大量の×薬が見つかりました!こいつらは頭がおかしくなっているからこのような犯行に及んだようです」
「ならばなんとしてでもこいつらは死ななくてはならないな、きつく縛って処刑の時まで牢屋に閉じ込めておけ!」
「はい、ただいま!」
「やめてくれ!おれ達は正しい事をしていたんだ!」
「100%完全に魔族が悪いのにどうしてわたし達のせいにするの!?こんなの悪夢だわ…」
「おい小僧…子供だから追放だけで済んでいるが私は貴様の事を許してなどいないからな?勝手な真似をすれば前科がつく事も気にせず殺してしまうかもしれん…」
「どうして…どうしてこんな事になるんだよおおおおおお!!!!!」
本来ならアルトの親が死ぬこともなく魔族狩りを成功させるはずだった。
そもそもヒューマニックギアという物語において仲間や家族を失う展開すらなかったのだから…
だがそれはカークの暗躍がなければの話。
「よくも俺の家族を殺しやがったな!地獄に落ちろ!」
「人間の恥晒しが!地獄に落ちやがれ!」
アルトの親は罵声を浴びせられ、拷問の末斬首された。
アルトは思った。
「これも全部魔族のせいだ…クソっ…殺し尽くしてやる!地獄を見せてやるからな!覚悟しろよ!!」
アルトは知らない…人種差別者を嫌うヒーローによって企みの全てが台無しになる事を…
一方その頃
「君の村を襲おうとしたクズ共は報いを受けたみたいだな」
「ありがとう、あなたのお陰だね、優しくしてくれただけじゃなく守ってくれるなんて嬉しいな」
「そろそろ説明するか…魔力が無い世界に慣れきってやってなかったけど…ふん!」
俺の体が炎で包まれた。
「ふぇぇ!?あなたは…」
「流石にこれだけ魔力に満ちた場所ならできるか…見ての通り、俺は不死鳥だよ」
「すごい、本当に実在したんだね…」
「俺としては小人も初めて見たんだけどね、とにかく、俺は不死鳥だから前世の記憶と力を引き継げる、そして俺は君達の名前が出てくる小説を知っているんだ」
漫画の説明がしづらいので便宜上小説と言っておく。
「それって…未来の事を知ってるの!?」
「うーん、ほぼ同じだけど毎回違う所はあるんだよな、だから信じ過ぎも良くないかも、でも俺にできる事はしたい、協力してくれるか?」
「うん!わたしにできる事ならなんでもするよ!」
一方その頃…現代では…
「さーて、今日もアルト様の勇姿を堪能するとしますかー」
「あんたってホントにアルト好きよね、ニクギアには魅力的な人間がたくさんいるのにさ〜ウースケ君とかヤー君とかさー」
「マルコだってウー×ヤー信者じゃん、一途でいいのよ一途で、さてと…今週のニクギアは…きゃあああああああ!!!」
「どうしたのヤスミン!?」
「なんで…なんで勇者パーティが魔族に蹂躙されて半壊してるの…しかも、ウースケがミンチに!?」
「嘘!?今日はウースケ君の誕生日なのに…というかそもそもおかしいって…ニクギアで仲間が死んだ所なんて見た事ない!作者は気でも狂ったの!?本当に同じ作者!?」
「ふふっ…阿鼻叫喚ですね…いい気味です」
「じろじろ見んなよオタク!?」
「ケンカ売ってんの?いつもと違って今は非常時なわけ、あんたに構ってる余裕なんてないの」
「以前私にこう言ったはずです「薄汚い魔族を庇い勇者パーティを外道扱いするのは辞めろ」って、
わたしは悲しかったですよ?愛しのフラウちゃんへの愛を語っただけでボコボコにされて…」
「はぁ!?ニクギアアンチに人権が与えられるわけないでしょ!?魔族側が好きなんてアンチ同然よ!」
「私ニクギアの1巻を持ってきたんですよ、読んでみてください」
「は!?これって…なんで…なんで…」
「「アルトが人間を襲って追放された!?」」
「親が拷問されて殺されるなんて展開なかったはずよ!?一体何が起こっているの!?」
狂った若者達に取ってニクギアの勇者パーティを肯定するものが正しくて否定するものは異常者扱いされた。
だが…彼らは報いを受ける事となる…真のヒーローとなったカークによって…
「この村は今日襲われるはずだ、特訓はしたけどこれだけだと不安だな。だからある魔法をかける「アンチマリス」」
「温かい感覚が…カーク、何が起こったの?」
「君達を襲う悪人がいたらダメージをほとんど軽減できる、1日に1時間だけね」
「すごい!これなら人間を撃退できそうだね!」
「そこまでだ!」
「魔族ってのはこうも揃って汚物揃いなんだな!生きてて恥ずかしくねぇのかよ?」
「おれの目が黒い内は魔族の存在を許さない!俺の名前を聞いて震えろ、俺はウ」
「プチストーム」
「んゴぼあああああ!!!!!!!」
超巨大な竜巻が人間だけを切り刻みミンチへと変えた。
「プチストームなんて攻撃にはまず使わない最弱魔法なのに…こんな威力が出るなんて…」
「このくらいなら修行を続ければ君でもすぐできるよ、でも今は残党を片付けるのが先だな…」
「ゴミ共のせいで俺の仲間達が…何よりウースケがぐちゃぐちゃに!?一体何してくれてんだぁ!?
素晴らしい人間が魔族を駆除するだけならまだしも人間を殺すなんて…人の心はないのかよ!?」
「上等な防御魔法が使えるんだな、守るべき命を奪う為にしか戦えない癖に」
「なんだと!?死ぬべき魔族を殺す事は世界平和に繋がんだよ!それだけでどれだけの命が救われると…」
「おまけに死ぬべきクズを救おうとするんだから救いようがない」
「バカを言うな!人間の癖に魔族の味方をしやがって!だったらもう人間だとは思わねぇ!
どういうトリックかは知らないが俺には勝てねぇ…殺される運命なんだよおあおおおおお」
ヤーは作中最強の人間である。
なんせどこまでも耐久力を上げられダメージを受けず極限まで硬化された拳で相手を殴り続ければ耐えられる魔族はいなかった。
「えっ…」
ティシィは自信がなかった。
修行をした後も相変わらず自身がなく守ってもらうつもりでいた。
だから魔族を狙うヤーを怖がったし襲われた暁には殺されるしか無いと思っていた。
だが…
「あれ…?なんでこんな素早い攻撃を避けれてるんだろ…?」
「はぇ…?オレサマの鋼鉄瞬殺拳が…当たらないだと!?嫌がらせの為に弱そうな女を狙ったのに…」
「君ってさ、もうだいぶ強いんだよ、あんなザコには負けない」
「おいっ!何避けてんだ!ゴミ魔族の分際でぇ!このっ!当たれ!当たれよ!当たってくれ!当たってくれってばぁっ!!!」
「うーん…本当にこの人って強かったの?当たったら痛いのかな?」
「バカにしやがって!!こうなりゃ奥の手だ!しばらく動けなくなるが関係ねぇ!!!鏖殺砲!!」
「うわっ…すごい巨大な炎…」
「俺を信じてくれ!君なら勝てる!」
「うん…いっけええええええええ」
ティシィは巨大な炎に対してパンチを繰り出した。
「ゴールドドラゴンさえ瞬殺できた究極奥義だ!敗北は絶対だと…お…も」
「敗北が絶対なのはお前の方だったな」
「鏖殺砲が…跳ね返された!?」
「おまけしとくか、プロテクトブースト」
「お前に向けられた鏖殺砲は激突してもしばらく
消滅しない…多分お前の住む国までな」
「ぐええええええええええええええ!!!!こんなバカな事がああああああああ!!!あんなザコ如きに…なんでこんな目にいいいいいしにっしにっ…」
鏖殺砲に押し出されるバカ。
一方その頃
「ネィコ王!人間を裏切り魔族を庇う愚か者の出現によって民は怯えております!どうか魔族狩りの許可を!」
「しかし…分からない事が多い今優秀な我が国の兵士を失う選択をしたくない、確実に勝てると分かってからだ!勇者パーティが周辺の魔族狩りに赴いているのだ。今は彼らに任せておけ」
「しかし…ってあれ?」
「オレサマが…オレサマがああああああああああ
あああああああああ!!!!!」
「ヤー様!?」
「しにたがぼぎゃっああああああ!!!!!!!」
「「ひぎいいいいいいいいいいい!!!!!」」
鏖殺砲はようやく爆発しバカとネィコ王国は消し飛んだ。
この結果は現代にも反映され勇者パーティを愛する者達は慟哭するのであった。
2日後。
紆余曲折あって勇者パーティに加われないもの達は生き残っていた。
今生存しているのは…
人間の街を襲い追放された主人公のアルト。
初任務で右手と右足を失ったナミダ。
そして最強のニクギア使いであるキーチを殺して成り代わったカークである。
「ほら…これで呪いは解けたぞ」
「ありがとう、最強のヒューマニックギア使いって言われるだけあってなんでもできるんだな」
「今度はナミダの治療をするぞ」
「嘘でしょ…私の手足が元通りに…感謝します!」
「僕も同じ気持ちだよ!貴方は恩人です!」
「お前らの願いは叶えた。じゃあ今度は俺からお願いだ、フラウを倒す為にヒューマニックギアを改造させてくれないか?」
「えっ?そのくらいでいいんですか?」
「もちろんだよ!強くなれるなら願ったり叶ったりだ!」
変装したカークに騙されたアルトとナミダの2人はニクギアを差し出す。
ニクギアの改造を終えると2人の体に異常が生じた。
〜バカ2人の脳内〜
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い)
(ほぎゃああああああああああああああああああ
ぐるじいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい)
ヒューマニックギアに攻撃が当たった場合所持者もダメージを受けるのだ。
だから魔法でニクギアが常に傷つくようにした。
しかもカークの洗脳によってその苦しみも不満も口にできなくされていた。
「安心しろよ、ちゃんと強くはなれているからさ」
最もカークに鍛えられた魔族の方が無量大数倍は
強いのだが。
「バカ2人連れてきたぞフラウ、もう変装といていいよな?」
「「カーク!」」
魔王フラウ、ヒューマニックギアにおけるラスボスである。
「無事だったんだな!ボク心配で心配で」
「わたしは無事に帰ってきてくれるって信じてたよ!」
「最後の戦いだ!勇者を全滅させれば…人間に勝ち目はない!気を引き締めていくぞ!ティシィ!フラウ!」
「悪夢は今日終わるんだ!もう誰も傷つけさせない!」
「わたしを助けてくれたカークへの恩返し…頑張るね!」
「僕達の絆の前では…どんな魔族も無力同然!いくぞ!バカゴミダ!魔王ニンゲーンをやっつけるぞ!」
「ええ…薄汚い魔族であるニンゲーンは人を騙す為に言葉を使ってもぐもぐタイムに入るってばよ
わがはいさまもお食事時間」
そういってナミダは×薬を接種しながら人間の国へと進み出す。
「今の勇者は味方!さぁ!終わらせるぞ!」
「「おーー!!」」
「さぁ今こそ動き出す時だ!勇者パーティだけには任せておけん!最強国家であるラレッキ王国の全兵力をもってして魔族を根絶してみせる!皆の者!覚悟はいいな?」
「はい!準備万端です!」
「俺達だって勇者に負けない程強いって事を思い知らせてやるぜ」
「勇者よりも?」
「ああそうだ!なんなら俺達が魔王を倒しちゃうかもしれねぇ…」
「生意気言うんじゃあない!奥義…ヒューマンマーダーオブジャスティス!」
「はっ!?」
兵士は切り刻まれて死んだ。
「勇者アルト様!?どうしてここに!?」
「騙されるな!人を殺した時点でもう魔族扱いしろといったはずだ!」
「ソレガシは勇者だよ〜ん!!死ねぇ!!!」
「ぎゃああああ!!!!」
「ふぐうううつうう!!!」
「これが…勇者…強すぎる…」
「だれか…助けてくれええええええ!!!」
洗脳によって再びおかしくなったアルトは人間には止められなかった。
ドドマ帝国 滅亡
「死になさい魔族共!世界平和の為に…」
「俺達はにんげぎえええええええええ!!!!!」
「兵士が全滅しました!もう殺されるしかないのか!?」
「ウルトラメテオ!死になさいニンゲーン!」
「びゃあっっん!!」
ハームマン王国 滅亡
「罪をつぐないなよ!プチストーム!」
「「「「びゃああああああああ!!!!」」」」
「あはは!弱すぎるよぉ…本気でやってるのかな?」
「怯むな!この伝説のドラゴンスレイヤーであるショーリン様がついているんだぞ!!!」
「プチサンダー」
「うわああああああああああ!!!!」
「そんな…ショーリン様が…」
ティムオケ王国 滅亡
「ボクが…この悪夢を終わらせる!インフェルノレイン!」
フラウがそう言うと多数の人間の国へ火の雨が降り注いだ。
「すごいな、世界中が対象って…」
「こうなるまでボクを鍛えたのはお前だろ?一番驚いてるのはボクだからな?」
「ていうか本来人間ってめちゃくちゃ強いはずだった…ちょっと鍛えただけでここまで簡単に勝てるなんて…」
「ただいまー!絶好調だったよー完全勝利!」
「お帰り、ティシィ、よく頑張ったね」
そう言ってティシィの頭を撫でる。
「えへへ〜」
「仲良いんだな」
「そうだよ!人間も懲らしめて平和になったんだし付き合って欲しいくらい!」
(本来フウラ推しだったけど…今となってはティシィの方が好きだな)
「ああ、俺でよければ喜んで」
「やった〜!」
「でもまだやらなきゃいけない事があるんだ」
ルナティックハピネス。俺の必殺技である。
多数の悪人を長時間拷問する事でこの技を発動する為に必要なエネルギーが溜まる。
効果は単純、世界規模の死者蘇生である、
その為に俺達は人間拷問用の施設を作り上げた。
その施設はハピネスランドと名付けられた。
「「「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」
多種多様な拷問器具と治療ギアが自動的にバカ差別者共を傷みつける。
「わー…すごいね」
「見ててスカッとするな!」
「人種差別なんてするもんじゃないな、やったらこうなるなら尚更だ」
「たすったすけっ…ぎえええええええええ!!!」
「助けられないよ、種族で善悪を決めつけて傷つけるなんて誰も許せない事だから…」
「ふふっ、これに懲りたら反省するんだな!」
最も反省した所で刑期は変わらず寿命まで続くが。
ルナティックハピネスの為の拷問は悪人にしかできないので寿命まで拷問しても被害者全員を救えるかはギリギリなのだ。
そして…
「アルト、ここにいたんだったな」
「びぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
もう苦しみを表に出せるようになったアルトとナミダは他の差別者と同じくただひたすらに苦しんでいた。
「くぎゅううううううううううううううつうううううううううううううううううううううううううううううううええええええええ!!!!!!!!!」
「聞こえないかもしれないが伝えておこう。お前らの人生をめちゃくちゃにした俺は魔族の英雄として幸福な毎日を送っている。報いを受ける事はない、邪悪なお前らから仲間を守る為に戦ったヒーローだからな」
「なあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
「その事実は時が経っても揺らぐ事は無い。お前達はただの悪だ、被害者として扱われる事は無い」
「あばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「俺は助けた魔族達にこう言われたよ、「助けてくれてありがとう…」ってな」
一方その頃…現代では…
ヒューマニックギアの作者である常夏メイジュウロウは追われていた。
「クソっ!せっかく素晴らしい作品を書いてやったってのになんで追われなきゃならねぇんだ!展開が急に変わったからなんだ!今まで散々持て囃してた癖に手のひら返しやがって…」
「メイジュウロウさん!武器を持った元ファンがすぐそこまで!何か別の道を…」
「おらぁ!」「ふぐぅうううう!!!!」
俺様は理不尽にも殴られた。
「こんのゴミクズ野郎が!!!よくもアルト様を!!こうなりゃうちらでリンチにしてやるわ!」
「ウースケとヤー君の仇!後悔してももう遅い!」
「「逆方向にも追っ手が!?」」
「ま、待て!本当に俺様を殺すのか!?俺様を殺したら二度とヒューマニックギアの続きは読めねぇぞ!お前らの大好きなヒューマニックギアがだ!
それなのに俺様を殺すのか!?あり得ねぇ!矛盾し…がはぁっっ!!!!はっ!?なんで殴るんだ!?何が納得できねぇ!?」
「うちらの推しはね…殺されたのよ!あんたによってね!」
「こいつナルシストだから整った顔を狙ってやれ!きっとそれが一番苦しむはずだ!」
「やめてくれぇ!俺様は漫画を書く為に生まれて来たのにこのままだと続きも書けない!俺様から何も…奪わないで…げふうううううう!!!!!!」
その後常夏メイジュウロウは死亡し元ファン達は逮捕された。
一方その頃カークとティシィはデートをしていた。
「海…綺麗だね…」
「綺麗な海とかわいいティシィの組み合わせ最高すぎるだろ!」
「ふぇぇ!?照れちゃうよお……♡でも小人と海の相性ってよくないよね?深すぎるよぉ」
「そう言うと思って持ってきたんだよ、小人族を巨大化できる小槌だ!」
「わー!わたしが大きくなってる…!これなら問題ないね!ありがとう!」
「一応水中で呼吸できる魔法もかけるけど1日の制限時間に気をつけてくれよ?それじゃ世界も平和になった事だし今日は目一杯遊ぼう!」
「おー!」
「青春だな、ボクも恋してみたいなぁ…」
フラウは後に現代に転移し自分を好きだと言う女と恋に落ちるのだがそれはまた別の話である。
モブに転生した俺VS人種差別者のイケメン主人公〜推しの人外を守る為に主人公の人生をめちゃくちゃにしてみた! yu @yuyu1341
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