ポルスカ姫と大和侍

毛 盛明

第1章 始まりの島(日本編)第1話 戦火

遠江ノ國浜松での事

足軽①「里見様!里見氏広様!」

氏広「どうしたのだ?」

足軽①「大変なんです!」

氏広「何が?」

足軽①「に・・・西の三河勢が近くまで攻めてきました!しかも3里先の村まで来ております!」

氏広「何!!!今すぐ出陣準備を!」

足軽①「は!仰せのままに!」

氏広「・・・一大事になったものだ・・・どうすれば良いものか…」

??「ここは我にお任せください!殿!」

氏広「……その声は…井伊助九郎清彦!」

清彦「はっ!殿!我が先陣切って三河の坂喜多家信勢を墜として見せましょうぞ!」

氏広「しかし家信勢は23万我々の軍はたったの8万ぞ?これでどう勝てと?」

清彦「ご安心くださいませ!かの信長が今川に打ち勝ったように、我々も勝てること間違いないです。!」

氏広「そうか・・・ならそちに任そう!敵に打ち勝ち華を取れ!信頼しているぞ!井伊助九郎清彦よ!」

清彦「は!必ずやこの清彦、敵に打ち勝ち殿に華を与えん為に!」

氏広「有無!それでは3里先の村まで行きて凱旋しようではないか!」

(皆一同殿様に忠義を誓った。)

出陣から数十分後雷雨のなる中での事

氏広「清彦よ・・・これでどうするのだ?」

清彦「は!こちらから先手切って逆桶狭間戦法で家信勢を墜とすのです!」

氏広「そうか・・・なら我が本軍隊は後ろから奇襲する。

清彦よ、そなたは前から正々堂々と正面から家信勢に攻め掛かれ!」

清彦「万軍に承知!万軍に幸あれ!」

(清彦勢、家信勢の正面から攻め入る)

家信「おい!藤九郎!どうなっているのだ!」

藤九郎「分かりませぬ!家信様!ですが速くお逃げに…ぐはぁ!!!」

清彦「坂喜多家信!この井伊助九郎清彦と勝負しろ!」

家信「・・・へぇっ!威勢だけじゃこの坂喜多家信様に勝てっこ無いよ!」

清彦「その傲慢さいつまで持つかな?」

その後坂喜多家信は死闘の末井伊助九郎清彦に討ち取られてしまった。

氏広「井伊助九郎清彦よ、よくやった!我が主『今井家輝』様が御前さんをお呼びだぞ!」

清彦「そうでございますか・・・わかり申した。」

こうして井伊助九郎清彦は主人の主人今井氏輝が住む駿河國駿河城へ向かう

駿河城に着いての事

家輝「この度の戦功御大義であった!素晴らしく見事な戦法、過去の出来事から見抜く状況、敵の情報を理解し瞬時に判断するその洞察力、とても感心した!それでだ!褒美として我が娘を嫁にもらってくれんか?」

清彦「え!・・・まことの話ですか?」

家輝「あぁソチならば娘を嫁にやっても良いと思ったからな!ハッハッハッ!」

清彦「それは有難き幸せにございます。」

氏広「良かったな!清彦!これで御前の将来は安泰だな!」

清彦「は…はい!」

こうして清彦は自分の家族が待つ井伊谷城へと帰って行った。

政彦「おぉ息子よ!よくぞ帰ってきたな!」

清彦「はい!父上!この度私は先手副大将から先手大将になりました!」

政彦「そうか!それは良かった!俺はおまえさんの父親で本当に良かった!」

真田院「ふふっ!あなた?喜びすぎですよ?今は息子の帰宅祝いをしましょう!」

清彦「あ!母上!居られたのですね!我、井伊助九郎清彦ここに帰ってきました!」

真田院「えぇ!お帰りなさい、私の可愛い息子よ。」

清彦「はい!」

こうして親子3人とも笑顔で過ごしていると、

直彦「おぉ清彦!帰ってきておったか!」

清彦「あ!祖父上!お体は大丈夫なのですか?」

直彦「あぁ!儂の可愛い可愛い孫が帰ってきたんじゃ!元気になるに決まっとるわい!」

清彦「そうですか!!それなら良かったです。」

源田院「二人とも楽しそうですね!」

清彦「あ!祖母上!元気そうで何よりです!」

源田院「ふ!歳は歳じゃが若いもんには負けないわよ!」

清彦が祖母と会話していると突然祖母の源田院が

源田院「あ!そうだ!清彦!あんたの妹と弟が丁度居るわよ!」

清彦「え!ホントに!」

こうして奥の間に行くと・・・

清彦「おぉ!武彦に徳忠院!立派になったな!」

武彦「はい!兄上!武彦も兄上と同じく立派な侍になりました!」

徳忠院「私もお兄様に久しく会えて嬉しゅうございます。

私も立派な姫君になりました。」

清彦「うぅ!こんなに立派になって兄は嬉しゅうござるぞ!」

二人「はい!」

こうして家族全員で食卓に着き

政彦「今日は我らが誇りの清彦が帰ってきた祝いだ!それじゃぁ乾杯!」

皆一同「乾杯!」

武彦「兄さん!僕が飲み物入れるよ!」

清彦「お!ありがとな!」

徳忠院「あ!武彦お兄様だけずるい!私も入れる!」

清彦「はいはい!それじゃぁ交互にな!」

二人「は~い!」

真田院「ふふっ!仲いいわねあの子達!」

政彦「あぁそうだな!これからもあんな感じで居てくれたらいいな!」

真田院「そうね・・・」

直彦「あ~あばあさんそこにあるキュウリの煮付けとって!」

源田院「じいさん!お酒の飲み過ぎです!」

政彦「それに比べて父上は何をしているのやら…」

真田院「あはは・・・(苦笑い)」

こうして井伊家では楽しく食事をしていたと   さめでたしめでたし

  第1話 おわり。



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