700km先の伝言2022～就実大学人文学部人文学科物語(大学1)

第1話 2022年の春(4月4日)

あっという間に桜が満開になり、花見のシーズンを迎えた。

就実高校から同じ系列の就実大学の人文学部にそのまま入学し、初めての講義を楽しんだ。

大学があった場所は嘗て西川原駅の近くに去年まで存在し、今年から高校と同じ敷地内になった。

小学校から高校まで同じだった美莉彩ちゃんが東京で本格的にモデルをしながら都内の大学に行く事になった。

高校の頃から月に1回は岡山と東京を往復しながらモデルをしてたのを聴いた時、私は美莉彩ちゃんを応援したいなという気持ちさえある。

同じ小学校からの友達の麻衣ちゃんと高校からの友達の七菜香ちゃんは私と同じ大学の同じコースになったのは嬉しいし、他所の高校から来た友達と仲良くできたらいいなという楽しみもある。

日本文学入門の講義が夕方の5時前に終わってから岡山駅にあるドトールに行く事に決めた。

「3人とも同じ高校(就実)だよね??」

同じコース(学部/学科)なのだろうか??

「良かったら友達になってくれませんか??」

「あなたは??」

「島居美空です」

「『美空』って書いて何て読むの??」

「『みく』と読みます」

高校は山陽女子高校だという事を教えてくれた。