2-6 ガラバ大陸での金策及び味噌、醤油の探索
ということで、⦅浮遊!⦆
かなりの高さまで浮いてマップ確認、⦅千里眼!⦆
千里眼でも大陸は全く見えずマップ頼りに⦅飛行!⦆
寒くて結界を張り、音速並にスピードアップ、4時間ぐらい飛ぶと陸が見えてきた。さすがに疲れたので、地上に降りた。
考えてみるとこの大陸のお金を持っていないのを思い出した。やばい。仕方がない。・・・この大陸の魔物の素材を手に入れるしかないな。
幸いにマップの目的地の近くに森があるようなので行くしかない。
森の中に入り、気配感知するが、魔物が中々いない。しばらく森の奥に入って行くと、気配感知、かなり多くの魔物がいるようだ。
隠密を使って木の上から確認するとゴブリンの群れだ。村か?
200匹ぐらいのゴブリンと、4匹の大きいゴブリンとそれよりデカいのが1匹いた。⦅鑑定!⦆
【種族 ゴブリン×200】
レベル 50
1~2匹ならレベルは低いため、大したことはないが、集団だとよほど注意しないと危ない。上位種の統率を受け、街や村などを襲い滅ぼす。
【種族 ゴブリン(ジェネラル×4)】
レベル 300
ゴブリンの上位種であり、ゴブリンを統率し、連携を取って襲ってくる。街や村などを襲い滅ぼす。
【種族 ゴブリン(キング)】
レベル: 520
ゴブリンの最上位種であり、ゴブリンを何万も統率することがあり、街や村、時には国などを襲い滅ぼす。
キングが居るのか‼このままほっといたら町や村が襲われるだろうな。よし、討伐しよう。
結界のレベルを上げた方がよさそうだ。レベル6にしておこう。
ゴブリン全体に結界を張るイメージして⦅真空結界!⦆
よし!、掛かった。さすがに上位種は、時間が係った。他に気配感知に引っかかるものは無いな。
≪レベルが『1452』にアップしました。≫
ステータス
名前 ロン・タイアン
職業 魔刀士
レベル 1452
生命力: 8260
筋力: 9260
魔力: 13960
俊敏: 9765
頑丈: 8260
知力: 17460
器用: 9260
運: 8760
能力取得ボーナス 995/1000ポイント(初期のみ、使い切れば以後取得なし)
魔法、スキル取得ボーナス 13000/20000ポイント(初期のみ、使い切れば以後取得なし)
パッシブスキル: 刀術(Lv7)、体術(Lv7)、料理(Lv5)、気配感知(Lv7)
アクティブスキル: 縮地(Lv5) 、鑑定(Lv6)、気配遮断(Lv3)、隠密(Lv4)、クラフト・クリエイト(Lv7)、錬金術(Lv4)、偽装(Lv5)、隠蔽(Lv5)、夜目
固有スキル: 全スキル、全魔法取得、限界突破、言語理解
魔法:
創造魔法(Lv7): コーティング、硬質化、探知、物質分解、クリーン
無魔法(Lv1): 血抜き、解体
重力制御魔法(Lv2): 浮遊、
風魔法(Lv2): エアカッター
火魔法(Lv2): 灼熱(Lv4): 結界
空間魔法(Lv6): 結界、マップ
時空魔法(Lv6):
魔法陣魔法: 光の魔法陣、魔力制御用魔法陣、水の魔法陣、洗浄の魔法陣、浄化の魔法陣、物質分解の魔法陣、火の魔法陣、
水魔法(Lv2): ウォーター
神聖魔法(Lv4): 浄化、洗浄、
回復魔法(Lv6): ヒール、ハイヒール、パーフェクトヒール
土魔法(Lv3): アースホール、
複合魔法: 火と風 『乾燥』、重力制御と風 『飛行』、空間と時空 『無限収納』、空間と時空『転移』
称号 神の使徒(創造神の加護)
装備品
武器: 日本刀(鬼丸国綱、前世界で使用していた物)
防具: 革鎧、ガントレット、革靴(この装備は、『神様が用意してくれたもの』)
「だけど、これだけのゴブリンの魔石を取るのはめんどうくさいなぁ・・・魔石だけ取る方法ないかな」
≪創造魔法『魔石抽出』を取得しました。≫
「へ? 魔石抽出? 出来るの⁉」
やってみよう。ゴブリンの全体をイメージして⦅魔石抽出!⦆
ウォ、全部採れた‼。 超便利だ‼。⦅収納!⦆
広場の真ん中に直径5メル、深さ150メルの穴があれば処理できるだろう。⦅アースホール!⦆
キングとジェネラルはそのまま収納する。
ゴブリンたちを浮遊させて穴に入れ土を被せ、重力制御魔法で固める。
それなりに村になっているな。うん? 他よりデカい小屋がある。キングの小屋か?
入ってみるか。
人間みたいな生活してるな。
奥に洞窟の部屋があるのか。ん? 装備品の山に銅、銀、金貨に武器類がある。
これは、冒険者カードか? ゴブリンに殺された冒険者か。一応持って帰るか。⦅収納!⦆
また、村を作れないようにまず、小屋をつぶそう。⦅トルネード!⦆
竜巻によって小屋が粉々になって飛んで行った。
≪風魔法『トルネード』を習得しました。≫
大きな岩をばらまいておくか。⦅アースロック!⦆
大きな岩が60個ばらまかれた。これで良し。
≪土魔法『アースロック』を習得しました。≫
キングとジェネラルの買取りで金になるだろう。
マップで町確認、行こう。
うん? 空を飛んでいるのは7匹か?ワイバーンか?⦅鑑定!⦆
【種族:ワイバーン×7】
レベル: 620
竜種の1種であり、強力な飛行能力を持ち、高速で空を飛ぶ。ブレスを吐き、毒のある尾を持つ。翼や爪等が装備品になる。
肉は、食用になるが少し硬い。
(新しい魔法を考えるか。そうだな。銃の弾丸のように魔力を『圧縮』して風魔法を纏わせ、ドリルのように回転を与えて『魔弾』でどうだ‼。
≪空間魔法『圧縮』を習得しました。≫
≪空間魔法と風魔法の複合魔法『魔弾』を習得しました。≫
出来た‼。ワイバーンを狙って⦅魔弾!⦆
魔力が圧縮され、回転しながら高速で飛んで行った。お見事!
頭に命中、他のワイバーンも次々に撃ち落とした。
≪スキル『射撃』『必中』を習得しました。≫
射撃のスキルか。
≪レベルが『1453』にアップしました。≫
隠蔽のレベルを7まで上げておこう。
ステータス
名前 ロン・タイアン
職業 魔刀士
レベル 1453
生命力: 8260
筋力: 9260
魔力: 13960
俊敏: 9765
頑丈: 8260
知力: 17460
器用: 9260
運: 8760
能力取得ボーナス 995/1000ポイント(初期のみ、使い切れば以後取得なし)
魔法、スキル取得ボーナス 12800/20000ポイント(初期のみ、使い切れば以後取得なし)
パッシブスキル: 刀術(Lv7)、体術(Lv7)、料理(Lv5)、気配感知(Lv7)
アクティブスキル: 縮地(Lv5) 、鑑定(Lv6)、気配遮断(Lv3)、隠密(Lv4)、クラフト・クリエイト(Lv7)、錬金術(Lv4)、偽装(Lv5)、隠蔽(Lv7)、夜目
固有スキル: 全スキル、全魔法取得、限界突破、言語理解
魔法:
創造魔法(Lv7): コーティング、硬質化、探知、物質分解、クリーン
魔石抽出
無魔法: 血抜き、解体
重力制御魔法(Lv2): 浮遊、
風魔法(Lv2): エアカッター、
火魔法(Lv2): 灼熱
空間魔法(Lv6): 結界、マップ、圧縮
時空魔法(Lv6):
魔法陣魔法: 光の魔法陣、魔力制御用魔法陣、水の魔法陣、洗浄の魔法陣、浄化の魔法陣、物質分解の魔法陣、火の魔法陣、
水魔法(Lv2): ウォーター
神聖魔法(Lv4): 浄化、洗浄、
回復魔法(Lv6): ヒール、ハイヒール、パーフェクトヒール
土魔法(Lv3): アースホール、
複合魔法: 火と風 『乾燥』、重力制御と風 『飛行』、空間と時空 『無限収納』、空間と時空『転移』
称号 神の使徒(創造神の加護)
装備品
武器: 日本刀(鬼丸国綱、前世界で使用していた物)
防具: 革鎧、ガントレット、革靴(この装備は、『神様が用意してくれたもの』)
7匹のワイバーンの魔石を抽出して収納、さて。⦅飛行!⦆
お、街道がある。少しは整備されているな。街道に沿っていくか。
5分ぐらい飛ぶと、城壁が見えてきた。結構頑丈そうだ。
全身に結界、気配遮断、隠密発動
門はこちらか。人がかなり並んでるな。ま、隠密掛けてるから大丈夫だろう。人にぶつからないように気を付けてと。
無事、不法侵入成功、路地裏で隠密解除、ステータス隠ぺい発動
表通りに出ると、さすがに王都だ。にぎわっていた。剣を持った冒険者らしき者や 街の住人らしき人が行き来している。
うん、ラノベで有名な色々な獣人、ドワーフ、数少ないがエルフらしき者もいる。さすが王都だな。人が多い。
冒険者ギルドの場所を町の人に聞くか。
「あのう、冒険者ギルドの場所は?」
「ここをまっすぐ行けば、剣と盾の看板のそこそこ大きい建物だ」
「ありがとう」
周りを見ながら歩いていると右側に剣と盾の看板が見えた。ここか。王都だけあってデカいな。入って行くと左が盛り場兼食堂らしく酒を飲んでいる者や食事をしている者がそこそこいる。みんなこちらを見ているな。お約束の絡みがあるかな? そのまままっすぐ行くとカウンターがあり4、5人いる。
カウンター受付?の女性の前に行くと
「いらっしゃいませ。登録ですか?買取りですか?」
「はい、買取りを願います」
「では、右側の買取りカウンターへどうぞ」
右側の買取り場所らしきカウンターに行き、カウンターにいる若干年配の男性に
「魔物の素材の買取りを」
「カウンターの上に出してくれ」
「素材が多いのでカウンターには乗らないと思いますよ」
「素材はなんだ?」
「ゴブリンジェネラル4匹とキング1匹、ワイバーン7匹それと武器類」
「はぁ? 本当か?」
「はい?」
「こっちに来てくれ」
裏に連れていかれた。解体場かな?
「ゴブリンジェネラル4匹とキング1匹、ワイバーン7匹はどこにある?」
「ここに出していいんですか?」
「ん? ああ、そこの大きい台の上に」
「わかりました」
収納からジェネラルとキング、ワイバーン、武器類を取り出した。
「アイテムボックス持ちか?」
「ええ、まあ」
「ほ、本当だ‼。あんた、ちょっとついてきてくれ!」
「ん、なんでです?」
「ジェネラルとキングが表れたからだ。ギルドマスター会ってくれ」
「面倒くさいですね」
「そういわずに頼む。ジェネラルとキングが表れたということは大変な事なんだ」
「はぁ、分かりました」
そのまま2階に上がりギルドマスターの部屋のようだ。ドアをノックする。
「解体のゴメスです」
「どうぞ」
中に入ると正面のデカい机にエルフ?の超美貌でスタイル抜群の人がいた。
(おぉ、〇っぱいがデカいなぁ‥‥ラノベでは、エルフは絶壁に近いんじゃぁなかったけ?)
「何かしら?」
「マスター、ゴブリンジェネラルとキングが現れました」
マスター?が急に立ち上がった。
「現れたってどういうこと⁉」
「現れたというか、この冒険者が討伐したと思われる素材を買取りに持ってきました。解体所に置いてます」
「確認に行きましょう」
また、解体所に行くと
「本当、大変だわ‼」
「あなた、お名前は?」
「旅人のタイアンといいます」
「タイアンというのね。悪いけど私の部屋で詳しいことを教えて頂戴」
「面倒くさいですね」
「そんなことを言わずにお願い」
「しょうがない」
2階のマスター部屋に入るとソファのテーブルに紅茶とお菓子が置いてあった。
「早速だけど、どいうこと?」
俺は、森に入ってからの事、ゴブリンの村があり、200匹居たこと、ジェネラルとキングのこと、ワイバーンのことを説明していった。
「血が出てないし、傷もない。ましてや魔石もない。どういうこと?」
「魔法とスキルで」
もちろんスキル等の事は言わなかった。知りたがったが。
「気付かずほって置いたら大変なことになっていたわね」
「ジェネラルとキング、ワイバーンは買い取るわ。それとそれらの報奨金を追加します。武器類は使えるものではないわ」
「武器類は、破棄してください」
「あなたは冒険者じゃないの?」
「違います。ただの旅人です」
「冒険者になるならマスター権限でAランクにするわよ?」
「また、この国に来るかどうか分からないし、クエスト?を受けることは無いですよ」
「そう?、残念ね」
「それから、キングの居たと思われる小屋に冒険者カードらしき物が6枚ありました。これです」
「確かに冒険者カードです。帰ってこないからひょっとしてと思っていたんだけど、・・・・・やっぱり亡くなっていたのね。家族に渡してもいいかしら?」
「はい、お願いします」
「そうだ。聞きたいことがあったんです」
「何かしら」
「ラースやダヅを使って発酵させた調味料があると聞いたんですがしりませんか?」
「ミーソやショウの事かしら? それならギルドを出て右にまっすぐ行けば商店街があるわ。そこで売っていると思う」
「了解しました。ところで俺はいま、お金は持っていないので、買取り金の前払いしてもらえませんか?」
「え、お金持っていないの?」
「森や山で生活していたから必要なかったんです」
「そうなのね。ちょっと待って」
そう言うと自分の机に行き、引き出しからお金を持ってきた。
「これだけあればいいかしら」
金貨3枚、銀貨30枚を渡してきた。
「買取り金や報奨金は、受付でもらってちょうだい」
「ありがとう。助かります。それじゃぁ」
1階の受付カウンターに行って買取り金額の事を言うと
「すみません。もう少しお待ちください」
「分かりました。そこで何か食べてます」
「その時はお呼び致します」
「了解です」
酒場?食堂?のカウンターに行き
「何か果物ジュースは無いですか?」
「リンガジュースならあるが」
「それを1杯」
「60ルナだ」
「じゃぁ、これで」
銀貨1枚を渡し、お釣りをもらう。
イスに座り、リンガジュースをのむ。林檎ジュースだ。冷たくないので美味しくない。周りに分からないようにジュースに氷魔法⦅アイス!⦆
≪氷魔法『アイス』を習得しました。≫
うん、美味い。
待つ間、周りを見渡すと酒を飲む冒険者が5人、飯を食べているのが4人いた。暫くすると
「タイアン様、お待たせしました」
呼ばれ、受付カウンターに行くと
「ゴブリンジェネラルの買取りが1匹金貨4枚、4匹で16枚、ゴブリンキングが金貨7枚、報奨金が金貨10枚、ワイバーン1匹が金貨2で金貨14枚、それぞれ魔石はありませんでしたので、全部で47枚となります」
「ありがとう。マスターに借りていたお金は引いてありますか?」
「あぁ、それはマスターの奢りだそうで気にしないようにとの事です」
「そうですか。マスターにお礼を言っておいてください」
「わかりました」
買取り金を受取り、ギルドを出て右へ進む。
暫く進むと冒険者らしき者4名が声をかけてきた。こいつらはギルドから尾行していたやつらだ。
「おい、ちょっと待てよ」
振り返り
「ギルドから後を付けてきたようだが何か用か」
「大分儲けたようだな。俺たちにも分けてくれよ」
「なんだ。盗賊か」
「なにぃ!、やちっまえ!」
「相手の力量も解らない雑魚が」
「「なに?」」、「「くそったれ!」」
縮地を使い、相手に発勁を弱めに使った。
「「ぐぁ」」、「「あがぁ」」
≪スキル『発勁』を習得しました。≫
「あんた、大丈夫か?」
周りにいたほかの冒険者6人が声をかけてきた。
「こいつらは、普段から鼻つまみ者でギルドでも持て余していたんだ」
「ところで、今何をしたんだ? 全く分からなかったんだが?」
「うん? あぁ、ちょっと待ってくれ」
周りを見渡すと60㎝ぐらいの丸太があったので
「ちょっとこれを持っててくれ」
「?」
「いくぞ?」
発勁を使用した。
「?」
「いいか?」
そう言うとナイフをを取り出し、丸太を切る。
「丸太を見てみろ」
丸太の中の繊維がズタズタになっていた。
「こ、これは」
「こいつらの身体の中はここまで酷くはなっていないが、これに近い状態だ。高度回復魔法やハイポーションを使わないと治らないでしょうね」
「す、すげぇ‼」
「それでこいつらはどうする?」
「ギルドまで連れていくよ」
「そうか、頼みます」
そう言って金貨1枚渡して
「1杯やってください。手間賃です」
「そうか!、ありがてぇ」
そう言って引っ張っていった。
商店街を見学しながら歩いていたころ、ギルドでは4人を引きづって冒険者が入ってきたら、どうしたと他の冒険者があつまってきた。
「ちょっとマスターをよんでくれ」
マスターが2階から降りてきて
「どうしたの?」
「さっき出ていったタイアン?に金を寄こせと剣を抜いて絡んだら、一瞬でタイアンにやられてこのざまだ」
「斬られたようには見えないし、骨折もしていないようだけど?」
「これを見てくれ」
そう言って先ほどの丸太を取り出した。
「・・・中がズタズタだわ」
「タイアンが軽く触ったらこうなっていた。タイアンが言うには、ここまで酷くしていないが、こいつらの身体の中はこれに近い状態だそうだ。治すにはハイポーションか高度回復魔法を使わないとダメらしい」
「そんなこと出来るのかよ⁉」
「まあ、こいつらは普段から鼻つまみ者だし、一般人にも迷惑を掛けているからなぁ」
「鑑定してその状態を見て回復魔法使うか決めましょ。こいつらギルドの牢に入れておいて」
「しかし、タイアンいう奴、恐ろしい奴だな」
通りの両サイドには、屋台や食べ物屋が並んでいる。色々見てからミーソやショウを購入しよう。そうして雑貨屋などを色々見て廻ったが、管理が悪かったりしてほしいのが見つからなかった。そうして一軒の雑貨屋が有ったので覗いてみると
小さい10歳ぐらいの女の子が一人で店番していた。
「いらっしゃいませ~」
「品物を見てもいいですか?」
「どうぞです~」
周りを見てみると調味料が色々置いてある。
「ん? これは何ですか?」
「ちょっと待ってくださいです~」
女の子は、奥の方に大きな声で
「おばあちゃん、お客様です~」
奥の方からお年寄りが出てきて
「大きな声を出すんじゃないよ」
「は~い」
「おや、ごめんなさいね」
「お孫さんですか?」
「はい、ニナと言います~」
「ニナちゃんかぁ、可愛いね」
「テヘ、ありがとうです~。これは何かって~」
「ああ、それは、小魚を乾燥させて粉にしたもので、野菜などの煮物に使うね」
「これ、味見できませんか?」
「いいよ。ちょっと待ってな」
そう言ってばあちゃんは、店の奥に入って行った。
小皿をもってきた。
「はいよ、これだよ」
「少し食べても?」
「どうぞ」
少しつまんで口に入れると鰹節ほどの上品な味ではないがしっかりした味があった。これは、煮干しや小鯵を粉にしたものだ。
「昆布という海藻知ってますか?」
「いや、知らないねぇ。それが何か?」
「コンブ~?」
「こちらでは何と言っているか分かりませんが、昆布という海藻をよく乾燥させて粉にしてこれに混ぜれば一段と美味しくなりますよ」
「そうかい!昆布とかいうのはどんな物だい?」
「長くて肉厚であり、ヌメリがあります。これを日に当てて乾燥させた物です」
「仕入先に聞いてみるよ」
「これ、どの位あります?」
「この入れ物の大きさで40個あるけど」
「全部買います」
「あ、ありがとう。今持ってくるね」
「ありがとうです~」
「はい、お待ちどう」
「それと、ミーソとショウという物は置いてませんか?」
「店には出してないけど奥にあるよ」
「それも味見できませんか?」
「じゃぁ、付いておいで」
「お兄ちゃん、こっちです~」
婆ちゃんとニナちゃんに付いて店の奥に入って行った。
そこは、薄暗く涼しい地下室だった。みそと醤油の匂いだ。5種類の大きめの樽だ。管理がしっかり出来ている。これは期待できそうだ。
「ここにあるのがミーソと左にあるのがショウだよ。味見するんだったね。ちょっと待ってな」
ばあちゃんは、違う種類を少しずつ小皿に取って行った。
「はいよ」
渡された小皿を1つ1つなめていった。
(完全に味噌だ‼ 白みそ、麦みそ、米みそ、八丁みそだ‼こっちは、塩分が少し強いが醤油に間違いない‼)
「こ、これは凄い‼」
「気に入ったかい?」
「はい!、間違いありません‼、作ってどの位立ちます?」
「1年ぐらいかね」
「あと、どうやって発酵させるか教えてもらえませんか?」
「コージ菌という物だね。」
「そのコージ菌は、手に入りませんか?」
「店にあるよ」
「ここにあるミーソとショウ全部と、コージ菌を買わせてください‼」
「ええぇぇぇぇ、ぜっ、全部かい?」
「はい、全部です」
「そりゃ、売り物だから構わないけどいいのかい?」
「もちろんです。いくらになりますか?」
「1樽金貨2枚4樽で金貨8枚、醤油は1樽金貨3枚で2樽だから金貨6枚で金貨14枚にコージ菌金貨1枚になっちまうよ」
「分かりました。お支払いします」
「ありがとう。どうやって持って帰るんだい?」
⦅収納!⦆
「ヒェッ!、アイテムボックスかね?」
「はは、まあそうです」
「お兄ちゃん、凄~い‼」
「びっくりしたよ!」
「ところで、この国では、ミーソはどう使ってますか?」
「う~~ん、野菜や肉、魚に付けて食べてるね。あんたたちはどう食べてるんだい?」
「こっちは、水を沸騰させてから、買った小魚の粉末でダシをとってそこに野菜を切った物や魚を煮て具が煮えたら、ミーソを溶かして食べていますね」
「そんなことをしてるのかい? 想像出来ないね」
「美味しいですよ。そうだ!、台所と野菜を用意してもらえるなら、作ってみましょうか?」
「え、いいのかい?」
「ご迷惑でなければ」
「じゃぁ、作ってもらえるかい?」
「はい」
ばあちゃんの案内で台所に行き、ニナちゃんに手伝ってもらい鍋や野菜、まな板、包丁、小魚の粉末、麦ミーソを用意してもらう。
「まず、水を沸かしている間に野菜(キベツ、ダーコン)を適当な大きさに切って、水が沸騰したら小魚の粉末を入れ、野菜が柔らかくなるまで煮ます。
味を確認して足らなければ粉末を足します。再度、沸騰したら、ミーソを溶かします。これも味を確かめながら足します。これで出来上がりです」
「うん!これでいいな。どうぞ食べてみてください」
そう言ってお椀にいれて、おばあちゃんとニナちゃんに差し出す。
おばあちゃんは、恐る恐る食べた。
ニナちゃんは、嬉しそうに食べた。
「な、なんだいこれは? う、うまいよ‼」
「お兄ちゃん、とっても美味しいです‼」
「ありがと」
「いろんな野菜、特に根菜は良く合いますよ。寒い時には小麦粉団子を作り、それを平たくした物を入れると温まりますよ」
「これから作っていくよ。ありがとうね」
「お兄ちゃん、ありがとうです~」
「いえ、いえ」
「ところで、小魚の粉末の仕入先の港はどの方向にあります?」
「うん? この王都を出て南に1日行けば、ガイスという港があるよ」
「これから行ってみます。今日はありがとうございました」
「こっちこそありがとうね」
「お兄ちゃん、またね~」
「ニナちゃんも元気でね」
ばあちゃんの店を出て路地裏に行き(味噌や醤油、今後作る日本酒などの熟成が必要なものは、時間短縮が必要だな。個々に時間設定出来るように収納作るか。う~~ん、1時間を1分に短縮でいいかな?物によってはその都度でいいな。⦅熟成庫(時短)収納!⦆
≪空間と時空の複合魔法『熟成庫(無限時短)』を習得しました。≫
味噌と醤油は錬金術で塩分濃度を5%まで下げる。抽出した塩分は味噌1つと醤油1つとまとめて収納
(残り3樽は味噌は3年、醤油は1年設定で⦅熟成庫!⦆)
よし、港に行こう。⦅(結界!⦆⦅隠密!⦆、⦅飛行!⦆
そのままマップを確認し、南に飛行する。
うん? 気配感知に反応!⦅千里眼!⦆
馬車6台の商隊が盗賊?40人位に襲われていた。護衛は10人か。ちょっと厳しいだろうな。仕方ない。手助けするか。飛行のスピードアップ!
商人と馬車を(範囲結界!)
盗賊の1人が商人に切りかかろうとしている。結界が間に合ってよかった。
「うわぁ‼」
「死ね!」
「ガキーン」
「へ?」
「な、何だ?」
結界により剣が弾かれた。
⦅縮地!⦆
商人に斬りかかっている盗賊に駆け寄り手刀で気絶させる。
「もう大丈夫だ!」
イメージして盗賊のみの⦅範囲麻痺!⦆
≪精神魔法『パラライズ』を習得しました。≫
「え? どうなってるんだ?」
「手助けします。重傷者は?」
「こっちだ‼」
直ぐに駆け寄る。かなりの傷だ。
⦅ハイ・ヒール!⦆
「よし、他には?」
「こっちもだ」
駆けつけ、⦅ハイ・ヒール!⦆
盗賊以外をイメージして⦅ヒール!⦆
「はぁ? な、治ったぞ」
「「「お、俺もだ」」」
「助かったぁ‼」
「どうなってるんだ?」
「話はあとです。盗賊たちは、麻痺しているから、すぐに解けないように拘束してください」
「「「「「「「「「「分かった」」」」」」」」」」」
商人たちの所に行き⦅結界解除!⦆
「もう、大丈夫です」
商隊のリーダーらしき人がこっちに来た。
「あなたが我々を助けてくださったのですか?」
「ええ、まあ」
「「「「ありがとうございました」」」」
そこへ冒険者たちが集まってきた。リーダーらしき冒険者が
「君が助けてくれたのか?」
「たまたま、通り掛かったら盗賊らしき者に襲われていたし、数からいってまずいと思って勝手ながら手を出しました。申し訳ありません」
「いや、いや、君が助けてくれなかったらみんな殺され、荷物も全て取られていただろう。ありがとう」
「「「助かったよ」」」「「「「ありがとうな」」」」
「それで聞きたいことがあるんだが、商人が殺されそうになった時、盗賊の剣が何かに弾かれたようだったが」
「ああ、商人の人たちには結界を張りました。あなた達までは間に合いませんでした」
「「す、すげぇ」」
「そのあと盗賊たちがしびれたようになったようだが」
「まあ、魔法で」
「それにみんなに回復魔法まで、お蔭で全員怪我なしになったよ。一体、君は何者だ?」
「全員無事でよかったですね。俺はただの旅人です。それより、盗賊たちをどうします?」
「うーん、プラスさん、どうしましょうか?」
先ほどの商人たちのリーダーが近づいてきた。
「そうですね。王都まで戻ると商品が駄目になりますしね。ガイスに行くしかないですね」
「こいつらを引き連れて?勘弁してくださいよ」
「俺にまかしてくれませんか?」
「いい方法が?」
「ちょっと待ててください」
そう言うと麻痺が取れた盗賊の元に行く。
⦅読心術!⦆
≪精神魔法『読心術』を習得しました。≫
(よし、『読心術』のレベルを5にまで上げて)
「なあ、アジトはどこだ?」
「しるか!」
「お前は?」
「知らん!」
2人の思考を読むとアジトの場所は同じだった。
「あ、そう」
そう言うとマップを開き、アジトの場所を確認する。
皆の所に帰って
「しばらく待っててください」
⦅飛行!⦆
「「「「「「ウォ~‼?」」」」」」」
アジトを目指す。大体5㎞ぐらいか?
前を見ると洞窟が見えてきた。
気配感知で探ったが洞窟には誰もいなかった。中に入り暗闇でも見えるように⦅夜目!⦆
≪スキル『夜目』を習得しました。≫
おお、真っ暗でもよく見えるぞ‼
奥に行くと三叉路に分かれていた。まず、右側に行くと盗賊たちの寝所?汚いな。ちょっとした武器等が置いてあった。元に戻り今度は左側へ行く。ここも右側と一緒だった。ということは、真ん中か。しばらく行くと大広場があった。如何やらここで酒や飯を食ってたらしい。周りを見渡すとまだ奥があるようだ。如何やらここが盗賊たちのリーダーの部屋のようだ。ここも武器や酒があった。リーダーのベット?らしき隣にドアがある。
開けると金、銀貨に各種宝石、装飾品が大きな木箱9箱に入っていた。そして、豪華な装備品が有ったので全て収納
また、悪党共に利用できないように、アースロックで潰していく。洞窟の入り口も完璧に潰す。
さてみんなの所に帰るか転‥‥、転移魔法はまずい。飛行で行こう。
「お待たせしました」
「どこに行っていたんだ?」
「あいつらのアジトを潰してきました。奥に金、銀貨、宝石それに豪華な装備品がありましたので港のギルドに届けます」
「いや、いや、こういう場合は、自分が貰ってもいいんだぞ?」
「そうですか?金貨、銀貨は貰うとしても、宝石それに豪華な装備品はそうもいかないでしょう? 持ち主がいるかもしれませんから」
「はあ、それでもいいか」
「盗賊の移動は?」
「分かりました。ですが、驚かないでくださいね?」
「「「え?」」」
収納からデスオークの魔石を8個取り出し
(8体のゴーレム作成して土の檻を運ばせよう。)
1体身長3m体重500㎏⦅ゴーレム作成!⦆
≪土魔法『ゴーレム作成』を習得しました。≫
土から8体のゴーレムが表れ、デスオークの魔石を吸収していく。
「「「「「「「「ゴ」」」」」」」」」
「「「「うわぁぁ‼」」」」
「ゴーレム待機」
「「「「「「「「ゴ」」」」」」」」」
「では、盗賊共の檻を作りましょうかね」
「え?」
皆から少し離れて前世界でテレビで見た猛獣の檻を横3m、長さ10m、高さ2m、床を一枚板のようにイメージして⦅錬金術!⦆『作成!』
段々と檻が出来てきた。イメージ通りだ。完成したら硬質化、コーティングを掛ける。
「「「「「「おぉぉ‼」」」」」」
冒険者たちに
「よし、盗賊共を檻に入れてください」
「「「「分かりました」」」」、「「「了解」」」
盗賊共を入れ終わったので入り口を塞ぎ、逃げれないように硬質化、コーティングを掛ける。
「ゴーレム、檻を担げ」
「「「「「「「「ゴ」」」」」」」」
ゴーレム達はイメージ通り行動し担ぎ上げた。
「では、出発しましょうか?」
「そうしましょう」
「あ」
「どうしました?」
「まだ、名乗っていませんでしたね?」
「はは、そうでしたね。では、私からこの商隊のリーダーをしているプラスと言います。」
「俺は、『明けの明星」』のリーダーのアークだ」
「俺は、『牙』のリーダー、ゴアという」
「俺は先ほども言いましたタイアンというただの旅人です」
「「「どこが、ただの旅人だ‼」」」
「冒険者でも上位のランクに匹敵するぞ?」
「そういえば、王都のギルドマスターにAランクにしてやると言われましたね」
「「「Aランク‼?」」」
「はい、でも俺は旅人ですから断りましたけど?」
「「「断ったぁ‼?」」」
「はい、旅人で1箇所にとどまりませんから」
「な、なるほど」
「出発しましょう」
「あなたには、驚かされてばっかりですね」
「はは」
「よし、出発!」
馬車6台、商人12名、冒険者10名、ゴーレム達8体、それに俺で出発した。
ゴーレム達はしっかりと檻を担いで後に附いてきていた。
盗賊共は、麻痺が解けてきたのか「放しやがれ」とか「後で痛い目に合わせてやる」とか非常にうるさいので⦅沈黙!⦆
≪精神魔法『沈黙』を習得しました≫
「盗賊共、急に静かになりましたね」
「ああ、うるさいから魔法を掛けておきました」
「な、なるほど!」
色々話しながら3時間経った頃やっと港町の門まで着いた。
警備兵がこちらを見たのか慌てて兵を集めているようだった。
警備兵が、集まったのか30人ぐらいの兵がこちらに走ってきて、我々を取り囲んだ。
警備兵の一人が前に出てきた。
「私は、ここの警備隊長のフォルスという。ゴーレムはいるし、檻に入っている人相の悪い奴たちはいるし、これはどういうことだ?」
「私が、説明いたします。」
「あなたは、プラス殿か?」
「はい、押しさしぶりです。ここよりちょっと先で、檻に入っている盗賊に襲われ、全滅するというときに、そちらの旅人のタイアンさんに助けられました。ここに移動するのに、盗賊共をどうするか悩んだら、タイアンさんがここに運ぶためにゴーレムを作られ運んできました。盗賊共をお引き渡ししたいんですが…」
「其方がタイアン殿か?」
「はい、そうです」
「皆を助けてくれて感謝する」
「いえ」
警備隊長が檻を見ていると
「うむ? 懸賞金付きのワール、それに名前までは覚えていないが、かなりの懸賞金持ちがいるではないか」
「皆さんには、警備隊まで来ていただくが、盗賊共をどう連行するかな?」
「俺にまかしてください」
「え?」
俺は盗賊共を大人しくさせるため、魔法使うことにした。⦅マインドコントロール!⦆
≪精神魔法『マインドコントロール』を習得しました。≫
「ゴーレム、檻を下ろしてくれ」
「「「「「「「「ゴ」」」」」」」」
コントロールされていることを確認して檻を消去した。檻が砂となって消えた。盗賊共に命令する。
「三列で縦に並べ」
盗賊共は静かに3列縦に並んだ。
「どんな魔法だ?」
それから、ゴーレム達を開放、砂になって消えた。8個の魔石を回収する。
「盗賊共を囲むように配置願います」
「了解した。2名は先導を、あとは言われたように囲め」
警備兵たちは、隊長に言われたように行動する。
「盗賊共、付いてこい」
命令すると大人しく付いてきた。
門を通り抜け街の中に入った。町の人たちは、異様な光景にびっくりして俺たちに距離を取り出した。
(海の香りと魚の匂いがする)
それなりの大きさの船も6隻見える。
(交易もしているのか? それで警備隊や城壁があったのか。)
周りを見ながら移動していたら大きめの建物が見えた。あれが警備隊の建物か。
「皆、中に入ってくれ。盗賊共の確認をするからプラス殿たちは、しばらく待っていてくれ」
兵士が俺たちに飲物を持ってきてくれた。
暫くして警備隊長のフォルスさんが盗賊の顔を書類で確認していった。
「よし、それなりの懸賞金持ちが8人いた。懸賞金は、明日午後までに用意しておくから取りに来てくれ。タイアン、地下牢までつれて行ってくれないか」
「了解、檻に入れたら魔法は解除します」
「頼む」
盗賊共を連れて地下牢行き、それぞれ警備兵に言われた通り振り分け、マインドコントロールを解除した。
盗賊共は魔法が解けると「ここは、ど、どこだ?」と騒ぎはじめた。
警備兵が「見ればわかるだろう。地下牢だよ。大人しくしていろ」
盗賊共は「クソ、いつの間に」悔しそうだった。
事務所に行き「盗賊の懸賞金は、冒険者たちに渡してください」と俺が言うと冒険者のリーダーのアーク、ゴアさんが「盗賊共を捕まえたのはタイアンじゃないか。俺たちは貰えないよ」
と言った。
「俺は盗賊のお宝があるからあなたたちで分けてください」
「そ、それはだめだ」
「命を懸けたんだからもらってください」
「いいのか?」
「良いんです」
「ありがとう。好意を受けるよ」
「はい」
フォルスさんが
「じゃあそうしよう。明日午後に。お疲れさんでした」
と言ったので皆で警備隊を出た。
プラスさんが冒険者たちに
「お疲れさまでした。護衛依頼はこれで終了です」
「全然、役に立ちませんでした」
「いえ、いえ、そんなことはありませんよ。またお願いしますね。これが依頼達成書です」
「タイアンさんはこの後は?」
「冒険者ギルドにいきます」
「それでは、気が向いたらお店に顔を出してください。待ってます」
「その時はよろしくお願いいたします」
そう言うとプラスさんたちはお店に帰って行った。
「じゃぁ、タイアン、ギルドに行くか?」
「そうしましょう」
「この港は、交易もして居るようですね」
「ああ、アステック帝国とロゼリア王国としているようだ。よくは知らんがね」
「それで城壁が・・・」
「そう言うことだ」
2人の冒険者リーダーと話をしながら進んでいるとゴアさんが
「ここが冒険者ギルドだ」
王都の冒険者ギルドほどではないが交易しているせいかそこそこの大きさだ。
中に入ると2人のリーダーが受付に行ったのでついていく。
「あ、アークさん、ゴアさんお帰りなさい」
「ああ、ただいま、商隊護衛依頼の達成書だ」
受付が達成書を確認し
「確かに、お疲れさまでした。報酬です」
「ところで護衛依頼の件で話があるんだがマスターはいるか?」
「少々お待ちください」
と言って受付嬢は2階に走って行った。直ぐに下りてきて
「マスターの部屋へどうぞ」
俺と2グループが2階のマスターの部屋へ入って行った。
そこには、如何にも冒険者というようなデカい男がいた。
「商隊護衛依頼の件と言っていたが何か有ったのか?まあ、座れ」
「護衛の帰りに盗賊40人に襲われた」
「なに‼? お前たちで10人だろ? よく無事だったな?」
「その時にこのタイアンが通り掛かって手助けしてくれて、一瞬で盗賊共を行動不能にして、俺たちの重傷者やけが人を治してくれた」
「なんだと?そんなこと出来るのか?」
そう言いながら、マスターは俺を見てきた。
「彼なら出来た」
それから、アークとゴアがそれからのことを説明していった。
「ちょっと待てよ? 王都のマスターからゴブリンキングとゴブリンジェネラル4匹を倒し、また、ワイバーン7匹、200匹のゴブリンの群れをタイアンという男の旅人が1人で討伐したと連絡が来たがひょっとして」
「はは、まあ、そうです」
アークとゴアだけでなく冒険者たちがタイアンならありかという顔をした。
「まあ、それは置いといて」
「「「「「置いておくな!」」」」」
「いや、盗賊たちのアジトを捜索してアジトの洞窟を見つけて潰して2度と使えないようにしたんですが、お宝というか、宝石や装飾品、豪華な装備品を誰れかの持ち物か分かるかとを思い、収納して持って帰ってきたんですが調べることは出来ますか?……」
そう言ってマスターの部屋に盗賊のお宝を収納から出した。
「出来るかと聞かれればできるがリストを作って貴族たちに知らせるのに1週間は掛るぞ」
「え、そんなに掛かるんですか?う~~ん、どうしよう」
「ちょっと待て、お金はどうする?」
「お金?」
「そうだ。こういう時はその商品の何パーセントか貰うものだ」
「ええぇー、面倒だなぁ」
「「「「「「「わっはははぁ」」」」」」」
「タイアンらしいな」
「マスター、タイアンは最初、金、銀貨も返すつもりだったんだ。お金なんて誰の者か分からないと言ってやっと納得したんだ」
「そ、そうか。どうするかな?」
「そうだ‼。この町に孤児院とかは、在りますか?有ればそちらに寄付として貰えませんか?」
「教会の孤児院は在るがいいのか?」
「孤児院は大概貧乏でしょ。寄付してください。」
「はぁ、厄介なことを持込みおって、だが、孤児院への寄付ならしょうがないか」
「お願いします」
「仕方ない。分かったわ! 王都のギルドマスターに連絡しておこう」
「宿でいいところはありませんか?出来れば魚料理の美味しくて風呂のあるところを」
「贅沢な奴だ。風呂なんて中流貴族か大商人ぐらいしか持っていないぞ」
(あ、拠点に作ってた。転移を使えばいいんだ。)
「あと、盗賊の捕縛の件ですが警備隊から賞金はでるようですがギルドの方からは報奨金とかは有るんですか?」
「あぁ、あるぞ。そちらはどうする?」
「アークスさんとゴアさん達の冒険者に渡してください。」
アークスさんとゴアさん達が
「それはだめだ。賞金を貰うだけで十分だぞ」
「「「「「そうだぞ」」」」」
「なら、それも孤児院でいいですか?」
マスターが
「欲が無いな? 分かった。そうしよう」
マスターに挨拶をして1階に降りた時、アークスさんとゴアさんが
「タイアン、俺たちはこれで、またどこかで会おう」
「「「「「「「「「「「元気でな!」」」」」」」」」」」
「はい、またどこかで」
そう言ってアークスさんとゴアさん達は、ギルドを出ていった。
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