詩物語 vanitas vanitatum プロローグ 『夢幻』

00theia

第1話 夢幻ー『無常』

時間は残酷に

ただ私を貴方の居た時間から遠ざける


がらんどう

貴方のカタチにポッカリと


幾回の 朝が来て

幾回の 夜が来て


雨が降って

柔らかな風に

知らない種が

芽吹いていく


陽の射す方へ


躰を静かに這っていく

気味の悪さ


これが生きていくということ

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