第11話 簡潔に完結を見据えよう
あなたがこの創作論を読んでいるということは、きっとあなたも自分が面白いと思った小説を書き連ねている真っ只中なのでしょう。
ちなみにその小説、「終わり」は見えていますか?
面白い小説というのはどれも「ゴール」が設定してあり、主人公がその「ゴール」に向かっていかに努力していくか、というのが物語の肝になっています。
それに小説を書くというのは1人で長いマラソンをしているようなものです。
ある程度明確にゴールを定めておかないと、書き続ける気力がなくなりやすくなったり、着地点が意味不明なことになって最終回で炎上する羽目になります。
しかしWEB小説界隈ではゴールまでたどり着かない、いわゆる「エタる」小説が相次いでいます。
その多くは「ゴール」を設定していなかったがために書くことがなくなってきた、ストーリーを書いていくうえで方向性を見失ってしまった、という理由が多いのではないでしょうか。
とにかく最近は人気漫画、小説の「引き伸ばし」が顕著になっており、とにかく長く物語を描いていくことが良しとされている風潮がある気がします。
しかし人気漫画なんかは引き伸ばしていたとしても、どれも明確な「ゴール」を見据えているのです。
絶賛連載中の「ワンピース」もぱっと見、連載期間が長すぎて終わりが見えないような気もしますが、物語の再序盤から「海賊王になる」というゴールを設定しています。
ファンタジーなら倒すラスボスを決めておく。ラブコメなら最終的に結ばれるカップルを決めておく。
これを決めておくだけで物語の方向性が決まり、読み手に取ってもこれがどういう話でどこに向かっているのかがわかりやすくなります。
(まあ日常系なんかはゴールが見えなくても仕方ないですが……)
物語は全て「エンディング」をよく見せるための「前座」だと言っても過言ではありません。
なにより完結した作品とそうでない作品とでは、いくら文字数に違いがあっても評価するうえで肥えられない壁というのがあるのではないでしょうか。
カクヨムコン10の執筆期限まで残り1ヵ月ほど。(執筆時点)
今回初チャレンジする人ほどまずは(10万字以上書いて)完結に向かわせること。
PVや★の数よりも、まずはこれを意識して取り組んでいきましょう。
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