グラビティーフォールズという町
minonライル
序章 これまで何があったのか
これまでの事
やあ。僕はディッパー・パインズ。13歳の普通の男の子さ。
そしてこっちが、メイベル・パインズ。僕たち双子なんだ。
やあ諸君!あたしメイベルって言うんだ!アハハ、よったんが帽子食べてる。
……はぁ。それで、この豚はよったん。メイベルの、いわば親友だね。
そうだね!よーし、よったんが帽子を食べるならあたしも!
やめた方がいいよ。お腹壊すから。
アハハ、よったんの真似。
……話を戻して、僕たちが今まで行ってきたことを簡単に説明しよう。
————
事の始まりは、今年起きた夏休み。
僕たちは、「グラビティ―フォールズ」という小さな町で、スタン・おじさんっていう人が経営している、ミステリーハウスって言う名の家に泊まることにしたんだ。
ミステリーハウスでは、いろんなものが売ってるんだ。その名の通り、売っているものはミステリー。
スタンは、グラビティ―フォールズで起きた奇妙な現象を面白がって、店の商品にして「ミステリーツアー」って言う名の商売をしていた。そう言えば、僕たちはなぜか手伝いをされていたんだっけ。
それで、森に入って看板を付けてこいってスタンに言われたんだ。
僕は、「あそこに入ると、誰かに見られてるような気がするんだよ」って言ったけど、スタンは全くもって信じない。結局僕は、その森に入って看板を付けてたんだ。
その時だった。一本の木が、なぜか妙におかしい。なんか、金属のような音がしてさ。木を触ると、妙に切れ目があった。すると、どうだろう。中には奇妙な機械があったんだ!
僕は興味本位で、それを適当に動かした。すると、背後から機械が動く音が。振り返ると、地面には四角い穴が。
中を覗いてみると、そこには一冊の本があったんだ。表紙には、6本指の手に3という数字が書かれていた。
中を見てみると、どうやらこの町の奇妙な出来事をかき集めた本のようだった。
「グラビティ―フォールズについて研究をしてから、早いもので6年になる」
ページをめくっていくと、コウモリ、ノーム、ゾンビ等々……。さらに、奇妙な図なんかも書いてあった。
果たして、この本は一体何なのだろう。僕は不思議に思い、本を持ち帰ることにした。
できれば誰にもこのことを知られたくない。
だけど。メイベルには知られちゃった。
ううん、メイベルには知っててもらおうと思ったんだっけ。
その後——メイベルは、奇妙な男「ノーマル・マン」略してノーマン。その男とデートするんだー、ってはしゃいでいた。
僕は本を読んでいると、ノーマンの存在が分かった気がした。それは、ゾンビだ!
——結論を言っちゃうけど、ノーマンはゾンビなんかじゃなかった。ノームだった。
ノームは、メイベルを婚約者として迎え入れるつもりだった。だけど、メイベルは拒否。人間とノームの結婚なんか、現実的に考えてあり得るはずがないよ。
するとノームの態度は激変した。結婚して女王にするため、意地でも結婚させようとした。
でもね、僕が助けてやった。最初はゾンビだと思ってたんだけど、ノームだってことを知って、ちょっとびっくりした。
最終的にノームはやっつけてやった。メイベルの考えでね。
それは、落ち葉を追い払う機械。なんて言うのかな、掃除機みたいなやつさ。
それからというもの、僕たちは仲間と一緒に(スースやウェンディなど)この町の奇妙な出来事について、拾った本を使って見に行ったりした。
時にはメイベルとふざけ合ったり、時にはメイベルと喧嘩したり——その時はごめん、メイベル。
いいんだよ、ディッパー。もう過ぎたことだしさ。それよりも、よったんと遊ばない?
あー、もうちょっとしたらね。
何度もピンチを乗り越えてきた僕たちだったけど、最大のピンチが待ち構えていることを知らなかった。
それまでは、特にメイベルは彼氏探しをしていたんだったね。
ちっこい体の、ギデオンっていう超能力者。白い髪で特徴的な髪形をしていた。前髪が異常に盛り上がってた。
うえぇぇ、ギデオン。本当に大っ嫌い。
ああ、そうだったね……コホン。
彼は、なぜかいろんな人から慕われていた。彼には、変な魅力みたいなものが溢れている感じだっだよ。
で、結局ギデオンも、ノーマンと同じくメイベルと結ばれようとした。
でも、メイベルは「嫌」とは言えなかった。なぜか?彼を傷つけたくなかったから。
2人が一緒に買い物とかしてるのを知ったスタンは、2人を別れさせようとした。
スタンはメイベルを——いや、僕たちを家族だと思ってたからだと思う。
あれ、違う?……まあいいや。ちょっと記憶が曖昧で。
それで僕はメイベルから相談を受けた。別れたいんだっていう話。
「だったら自分が言えばいいじゃないか」
「無理!ギデオンを傷つけたくない!」
はぁ、困ったもんだ。
メイベルは走ってどこかへと消えて、見つけたと思ったらセータータウンに籠ってた。
「だったら、僕が代わりに言ってこようか?」そう言うと、メイベルは明るくなってセータータウンから出てきた。
その日の夜。僕は、ギデオンがいるレストランへと向かい、面と向かって言ってやった。
「今夜メイベルは来ないよ。君といると、変な気分になるからって。ごめん」
これでギデオンはもうメイベルとはデートしないだろう。
だけど、そう考えてた僕が甘かった。
あいつは、ただの子供。超能力なんか使えるわけない、って思ってたけど。
数日後、僕の元に電話がかかってきた。内容は、「インタビューしたいんだけど、この町で起きた普通じゃないことを聞かせてくれ」というもの。
もう僕は興奮したよ。だって、これで僕が嘘つきだって言われなくなるんだから。
そして、インタビューが受けられる場所へと向かった。
そこで待っていたのはギデオンだった。
ハメられた!本当にメイベルは君とデートしたくないって言ってるのに信じてくれない。
そして、首にかけていたネックレスを触ると、なぜか僕の体が宙に浮いたんだ。
超能力は本当だったんだ、と思った瞬間。
色々と酷いことをされたよ。超能力を使って、いろんなものを投げつけられたりさ。
その後、メイベルが助けに来てくれた。ははっ、今度は助けられるなんて。
ギデオンの超能力は壊してやった。これでギデオンは普通の子供に戻った。
その後も、メイベルは彼氏探し。人魚と人間のハーフだったり、ボーイズバンドとか。あんまり名前は覚えてないんだ。
とまあ、いろいろなことをやっていたら——事件が起きた。
またしてもギデオン絡み。ギデオンは、ミステリーハウスを乗っ取る計画をしていた。
もちろん、僕たちはそれを止めようとした。
話は変わるけど、僕はスタンのことがあまり好きじゃなかったんだ。
理由としては、雑用をいつも僕だけに押し付けてくるから。
リビングの掃除をしていると、慌てた様子のスースが言ったんだ。
「三角の奴が、スタンの頭の中に入って、権利書が入った金庫の番号を見つけるんだ」
三角のヤツ?僕はふと思い出した。本を読んでいる時に、確かそんな感じのページがあったんだ。
「ビルに気を付けろ。私が出会ったものの中で一番危険な奴だ。何があろうと、頭の中に入れるな」そう書いてあった。
「悪魔の後に続いて頭の中に入れば、悪魔を退治できる。頭の中に入る呪文はこれだ」
その後、僕たちはスタンの頭の中に入ることに成功した。
その時。三角で真ん中に一つ目があるモンスターに出会った。
こいつが、ビルとか言うモンスター?本ではそう書いてあった。
このモンスターの超能力は、僕たちが考えていることが分かるということ。
とりあえず、スタンの頭の中を探索することにした。
色々な記憶がある中、僕たちは金庫の番号を三角のヤツよりも先に見つけることだった。
そこで、僕はある記憶を見つけてしまった。それは、ディッパーの記憶。
僕は、スタンが僕のことをどう思っているのか知りたかった。
でも、記憶を見てみると、僕のことを完全にのけ者にしているようなことばかり。
ショックだったよ。
それで、メイベルたちと合流したら、どうやら金庫の番号はビルに取られてしまったようだ。
だけど、僕はメイベルたちとは協力しなかった。だって、スタンはボクのことを嫌ってるんだから。
あまりのショックの中歩いていると、出口がどこだったか忘れた。
適当に歩いていると、また僕の記憶の所に戻ってきた。
「はぁ……またか」と思い、その場を離れようとしたら、聞き捨てならない言葉を耳にした。
どうやら、ただ単に僕のことを嫌っていたわけじゃないんだって知った。
どうしてスタンは、僕に雑用ばかりをさせるのか。
元々スタンは、弱虫だっらしい。いろんな人にいじめられていた。そんなことをされないよう、僕に厳しく当たってたんだって。
その時、メイベルたちの叫び声が聞こえた。助けないと。
ここはスタンの頭の中。つまり、想像したものが実体化してくることを知った僕は、想像力を使ってメイベルたちとビルを倒したんだ。
スタンの頭から抜けて、助かったんだと安心した矢先。突如として、ミステリーハウスは終わりを告げた。
ギデオンがミステリーハウスの権利書を奪ったんだ。
ミステリーハウスは大きなクレーン車で壊されていく——。
——あー、メイベル。よったんを何とかしてよ!
あははっ、よったんてばディッパーに恋しちゃったんだ。ワーオ!
いいから何とかしてくれ!僕の服が食べられてるよ!
——続く。
グラビティーフォールズという町 minonライル @minon13
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