僕にはありあまる
ルイ
第1話
「おっす深夜、今日も放課後空いてるだろ?」家へ帰ろうとしていた僕に
僕は一瞬悩むふりをして「空いてる」と言うとよっしじゃあ
残された僕はリュックを背負い校門前で待とうと歩き始めるのだった
「あ、深夜くんだぁ...!」
外に出た僕に1人の女性が声をかけてきた
「あっ織本さん...」
彼女の名は
タレ目が印象的でいつもマイペースな人だ
「今日ってあいてる〜?」
そう聞かれ僕は今日は新城達とゲーセンかな?と言うと少し残念そうな顔をした後
「それって、私も着いて行ったらダメかなぁ?」そう少し申し訳なさそうに言われる
僕は新城達が来たら聞いてみようか?と言うと彼女は深夜くん優しいねと褒めてくる
僕はそれにありがとと返し2人で新城達が来るのを待つ
待っているといきなり彼女が口を開いた
「そういえばさ〜」
「深夜くんって好きな人とかいるの〜?」
「え?」
「だからぁ好きな人だよ〜」
「えーとどうだろ?」
はぐらかすようにそう答えると怒ったのか口をとがらせてはぐらかすんだぁ...と僕の横腹をつつきながら言ってくる
「いやまぁ...」
どうしようか。そう考えていると新城の声が聞こえる
「おーい深夜!なんとか説得できたぞー!」
そう言いながら僕の元へ駆け寄ってくる
「説得って...まあいいけど」
「あっそうだ」
「織本さんも連れて行っていいかな?」
そう言うと新城はもちろん!と言い僕の耳元でグッジョブと囁いてくる
「わぁ〜いやったぁ!」
織本さんはよほど嬉しいのか満面の笑みで喜ぶ
「あのさぁ...」
そんな空気の中いきなりイラついたような声が発せられた
その声を発したのは少し目付きが悪いのに対し髪型は可愛らしい姫カットが印象な
「ひっ...夏芽さん...どうされましたか...」
新城は身体を震わせながら振り返る
彼女ははぁ...とため息をついたあと
「自分から誘ったのに私たちを置いていくなんていいご身分ねッ!」と言い
新城のみぞおちに膝蹴りを食らわせた
「ふぐぅ!?」
元空手部のそれも完璧に入った膝蹴りを食らった新城は地面に倒れ伏した
「ちょっと...さすがにやりすぎじゃないかな?」
「は?冬花は私の味方してくれないわけ?」
「い、いやいや僕は夏芽の味方だよ?」
そう怯えながら言う彼は中性的な顔立ちが特徴な
「じゃあなんで今斉木のこと庇ったの?」
「えっと...それは...」
「ま、まぁ!ここで時間無駄にするのもアレだし早くゲーセン行かない?」
流石にこれ以上はまずいと思い話を遮る
「私もそれがいいと思う...」織本さんも僕を助けるようにそう言う
秋野は織本さんには強く出れないのか倒れ伏してる新城に早く行くわよ!と言って無理やり立たせる
「まったく、すーぐ暴力振るうんだから...」
からかうように新城がそう言うとなんですって!?と夏芽は掴みかかろうとするがまあまあ...と冬花は宥め、僕たちはゲームセンターへと歩き出すのだった
僕にはありあまる ルイ @ruisyousetu
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