第28話

私は嬉しくて嬉しくて喋り続けた。




学校のこと、


授業のこと、


葉月ちゃんという友達ができたこと、


新しく覚えた遊びのこと、


どんな小さなことでも、話した。




那由多も、新しい学校のこととか、お家のことを教えてくれた。




楽しくて、私は受話器にかじり付くみたいになってた。






でも、やっぱり、


ずっとお話ししてる訳にはいかなくて。






ママの合図で、ハッと我に返った。






「またね……」


『うん、またね、れいちゃん』






合言葉みたいになった“またね”を言い合って、


ママに受話器を手渡した。

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