(16)
「な……何が……起きたのよ、一体ッ⁉」
少年兵(どうやら、あの2人の女の会話からすると「成長抑制剤」とやらを使って作られた、小学生ぐらいに見えるだけで……本当は最低でも俺達と同じ位の年齢の連中らしいが)滅多刺しにされたヤクザの親分(多分)を病院に運ぶ為に呼ばれた救急車と、警察が現場に到着した頃、すぐ近くのデモ隊と一緒に居たサンシャイン&マリンのマネージャーもやって来て……余りの状況に絶叫……。
「あ……あの……」
「そもそも、一体、何で、あなたが、ここに居るのッ⁉」
「え……えっと……杏には、アパートに居るように言ってま……」
「当り前よッ‼ あと、あなた……」
「は……はいッ‼」
一見するとデブのおばちゃん、その実、クソ強いワー狸は……俺も怒鳴り付ける。
「判んないなら、言ってあげる。ぶっちゃけ、
「は……はい……」
おい、ちょっと待て。
じゃあ……何で、府川さんや土屋は……
でも、怖いんで反論は出来ない。
「あ……あそこの高校生ぐらいの……」
その時、近くに居た通行人が、俺と土屋を指差していた。
「へっ?」
そして、その通行人から話を聞いてるのは……。
色取り取りの
そうだ……まるで、昔のTVの戦隊モノみたいな……。
胸には……「菊水」とか言う昔の日本の家紋を「RECONQUISTA」って文字が取り囲んでるシンボルマーク。
「すいません、対異能力犯罪広域警察の者ですが……」
あ……やっぱり……。様々な専門に特化した広域警察の中でも、「異能力犯罪」が専門の通称「レコンキスタ」の「レンジャー隊」だ。
「ここで起きた事件の様子を撮影されてたそうなので、映像の提出をお願い出来……ん?」
ひゅん……。
どっかで聞き覚えが有る音。
でも……
「あ、それ、催涙ガスっ‼」
「えっ?」
矢の先端の吸盤が……
ぷしゅ〜。
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