考えさせられる物語でした。

犯罪を犯していないから自分は正しい人間だ、と本当に言えるのか。

「犯罪者」となった原因の過去、感情を消し去ることができて、その人が「正しい人間」として生まれ変わっても、それはもう別人であり「更生した」のではなくその措置こそが新たな「殺人」なのではないか。

犯罪は憎むべきもので、再犯なんてもってのほかですが、正義とされる思想も時代とともに移り変わるものですし、なんだかいろいろ考えちゃいましたね。

時代が進んで行ったらこの物語のようにやろうと思えば「漂白」もできてしまうようになるかもしれません。

そうなったとき、あらためて「人間とは何か」を問われることになるのだと思います。

以上です。
近未来が舞台の物語が好きな方におススメです!