一話 反射

 とある友人の話です。

 その子が言うには「反射する床には別世界が広がっていて、上下逆さまになっている」らしく、特にスーパーとかだとよく観察できるそうです。

 どこからそんな話を思い浮かぶのかと聞いたところ、「あったら面白いよね」と言われました。普段はありえないほど真面目な子で、授業中遊んだりとかドリンクバー混ぜたりとか一切もしない、テストはいつも満点取っている。まるで真面目が服を着て歩いているような子なのですよ。運動は苦手だけど勉強はできて、本をよく読んでいる子って言えば何となくイメージできますかね。

 ちなみにこの話は私が大型ショッピングモールにその子と遊びに行ったときにその子が話してくれたちょっとしてくれたお話です。


【以下はその時の話した内容の一部】


「トイレとかで良く磨かれた床を見ることない?」

「あーあるね。こことかまさにそうだよね」

「実は、反射する床には別世界が広がっていて、上下逆さまになっているんだよね」

「急に怖いこと言うじゃん」

「でもあったらおもしろいよね」

「えー私は怖いかな。あ、それより欲しかった本は見つかったの?」

「うん、いっぱいあったよ」

「にしても志望校の赤本買うと思っていたけど、まさかオカルト本だったなんて。ちょっと意外」

「たまにはオカルトな内容にも手を出してみたいなって」

※これは私の妄想です。

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