四葉の幸せ幼稚園

こむぎ

確認しなきゃ

「ママ、この子は生きてるの?」




『そうよ。あなたはお兄ちゃんになったのよ』




「本当に?」




『もちろんよ』








でも、生きてるか確認しなきゃ




もしかしたら嘘かもしれない






ある日、僕は妹を叩いたりつねったりしてみた




妹は暴れた




でもまだ分からない




もしかしたらプログラム上の行動に従ってる


ロボットかもしれない








ある日、僕はキッチンにあった包丁を取り出して




妹の胸に刺した




魚を捌くように


肉を解体するように




手には赤黒い液体がベッタリと付いていて




耳にはグチャグチャと嫌な音が鳴り響く




そして僕は妹の


生きているものには無くてはならないものを見た






「ほら、やっぱり生きてないじゃん」

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