四葉の幸せ幼稚園
こむぎ
確認しなきゃ
「ママ、この子は生きてるの?」
『そうよ。あなたはお兄ちゃんになったのよ』
「本当に?」
『もちろんよ』
でも、生きてるか確認しなきゃ
もしかしたら嘘かもしれない
ある日、僕は妹を叩いたりつねったりしてみた
妹は暴れた
でもまだ分からない
もしかしたらプログラム上の行動に従ってる
ロボットかもしれない
ある日、僕はキッチンにあった包丁を取り出して
妹の胸に刺した
魚を捌くように
肉を解体するように
手には赤黒い液体がベッタリと付いていて
耳にはグチャグチャと嫌な音が鳴り響く
そして僕は妹の
生きているものには無くてはならないものを見た
「ほら、やっぱり生きてないじゃん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます