第2話

あの日の夢を見た――




そう思い、


横で眠っている雪を見た




小さな寝息をたてて

眠っている




普段は煩くてこの女を

少し持て余してしまうが、


静かに眠っていれば

自然と頬が緩み

その顔を見つめてしまう





成光は起き上がり、


重い体で

雪を跨ぐようにして

布団から出ようとした




その時、


敷き布団についた手に

異物の感触を感じた

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