第445話

涼はゆっくりと体を動かし、

私の胸に顔を埋めた



私はそんな涼が愛しくて、

彼を強く抱きしめていた



今、涼は小さな

子供みたいで、


私が守ってあげないと、

壊れてしまいそうで…



涼の髪を、

手で撫でた



そうすると、

涼は嬉しそうに

笑顔を浮かべていた





涼はきっと、


誰かからこうやって

愛情を貰いたかったのだろう



それはきっと母親で、


ずっと、

辛く寂しかったのだろう




私が涼の母親の分も

涼を愛してあげる



永遠に…

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