第434話

22時を少し過ぎた頃



さっきの人とは違う

若い仲居さんが

布団を敷きに来てくれた



私はその仲居さんが

部屋を出る時に、


部屋の扉の前迄見送り、

お礼を言った



その時、

その仲居さんは

私の顔をジッと見ていて、


私は怖くて

直ぐに顔を

反らしてしまった



「ごめんなさい。

あなた、ほら、

あの携帯のCMに出てる子に似ているから」



その仲居さんは、

思い出したように

顔をパッと明るくしていた



そして、そのCMを詳しく説明してくれた

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