第431話

19時ちょうどに、


少し年配の仲居さんが


夕食を部屋迄

運んで来てくれた



御膳に乗せられた料理は

私の好きな物ばかりで、


こんな時でも、

笑顔になった





「俺の煮魚も食えよ」



涼は私のその顔を見て、

煮魚の皿を

私の御膳に乗せた





「でも…」



私は躊躇い、涼を見た



私達は朝食べたきり、

何も食べていなかったので、

私はとても

お腹が空いていた



涼もそうだろう



だけど、涼はあまり料理に箸を付けていないような

気がした



涼は、少し前より、

凄く痩せた



今もそうだが、

あまり食欲が

湧かないのだろうな…

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