第428話
「母さんはあまり人を疑う人じゃないから、
大丈夫。
まー、俺はどうでも
いいから…」
その男性はそう言うと、
用は済んだように
踵を返し
さっさと立ち去った
「入らないのか?」
涼は知らない間に、
その部屋の鍵を開けていて、
先に中に入って行った
私はまた遅れて、
涼の後を追った
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