第421話
「これからどーする?
この島から出るか?」
涼は私に
視線を向ける事無く、
波の荒い海を眺めている
「…何処かに泊まろう。
もしかしたら、
明日は晴れるかもしれないから」
私はそう言うが、
明日が駄目ならあさって
あさってが駄目なら、
しあさって
涼が見たその景色を
二人で見る迄、
此処に居るつもりだ
「…じゃあ、泊まる所捜すか」
涼は、それが嫌なのか、
そうじゃないのか
分からない口調で
そう私に告げると、
踵を返して、
先々歩いて行く
私はそんな涼の後ろを歩く
時々、もう涼を
一人にしてあげた方が
いいのだろうか?
そう思う
だけど、私は涼から
離れられなくて、
今もまた彼の後を
追ってしまう
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