第407話
「…なんでなの?
…涼は愛美と付き合ってて…。
なんで、涼は愛美を殺したの?」
理由が知りたい
それは、どんな理由が
有ろうとも、
許される事ではないと
分かっている
『理由なんてないよ。
ただ、殺したかったんだよ…』
涼は何かに悩んだ後、
そう私に告げた
それが直感的に、
嘘だと気付いた
「嘘だよ…。
言いたくない理由なの?
涼はそんな事をする奴じゃない…。
私の知っている涼は、
誰よりも優しくて…、
明るくて…だから私は…」
自分の声が、
嗚咽で途切れ途切れに
なっていて、
最後の方は、
もう何を言っているのか
自分でも殆ど分からない
だけど、
私は涼に伝えていた
“だから私は…涼が好きで…”
「好きだよ…涼…」
そう、何度も伝えていた
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