第372話

『――少年宅の押し入れから、

白骨化した中年の女性の遺体が見付かり――』





「えっ…」



俺はテレビから流れてくるその言葉を聞いて、


とても驚き、

戸惑った



知らない…



そんな、女性の遺体なんて知らない…





「…涼のお母さん…」



咲のその言葉に、

胸がグッと痛くなり、


何かが頭の中に

影を落とすように過ぎった





「俺…」




なんだろう?



頭がガンガンと痛くて、

何かを思い出せそうで…

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