第338話

日付が変わる頃には

電車も無くなり、


俺達はN県の小さな町に

来ていた



田舎町みたいなので、

来たはいいけど

何も無くて、


二人で顔を見合わせて

笑い合った



とりあえず、

二人で歩いた



何処か、泊まれる場所を

捜す



ビジネスホテルか、

少し辛いが、


カラオケボックスなんかが有ればいいのだが





少し歩くと、

高速道路の降り口の辺りに、

小さなラブホテルが

目に入った



目には入ったが、

流石にこの場所には

泊まれないだろう…





「涼、あのさ、

あっこ泊まれるんじゃない?」



咲はそのラブホテルを、

指差す



俺が驚いた顔すると、

咲は顔を赤くしていた

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